バイオ弾分解実験 2009

このHPを立ち上げた当初、EXCELバイオ弾の分解実験を行いましたが、
いつの間にかBB弾がいなくなってたり、土が掘り起こされたりで
実験が中途半端に終わってしまいました。

あれから6年、バイオ弾を取り巻く環境もかなり変わってきました。
当時はEXCELしかなかったバイオ弾も、今や数多くのメーカーから、
様々な種類が販売されるに至っています。

今回、海外製バイオ弾であるG&G0.28gバイオを入手した事で、
再び分解実験を試みてみようと思いました。
G&Gバイオ0.28gの裏には、細かく分解に関する事が書かれています。

このBB弾は、主成分がPLA(PolyLactic Acid ポリ乳酸)と言う
生分解性プラスチックで出来ています。

PLAは微生物の活動によって、最終的に水と二酸化炭素に分解される
生分解性プラスチックで、最も研究が進んでいる物の一つです。

生分解性と言っても、微生物が豊富な環境(堆肥等)で無い限り
比較的安定してしまうらしく、その場合は分解に長い年月がかかるとの事です。

G&Gバイオ弾の裏側を見ると、60℃のコンポスト内では、
なんと47日で完全分解すると書かれています。
一方、一般的な環境である10℃の冷たい土の中では、2.6年になっています。
実験の舞台は、前回同様、観葉植物(コーヒーの木)の鉢の中です。

室温は夏で25〜30℃、冬は暖房で20℃前後と言った所です。

定期的に水と栄養剤を与える以外は、特にほったらかしです。
今回はこんな感じに、土の上に置いているだけです。
左がEXCEL0.2g、右がG&G0.28gです。

土は観葉植物用の土(市販品)に腐葉土を混ぜた物です。
以前指摘された微生物不足による変化の無さも考えられますが、
安全に長期間実験できる環境がこのくらい(笑)なので、
(飼育してるノコギリクワガタの幼虫のビンに入れる訳にもいきませんし)
とりあえず月一位で長い間観察できれば、と思います。

実験スタート 2009.2.19
2009.4.1

2月に入れたBB弾は、いつの間にか土ごと
ひっくり返されてしまっていた(笑)ので、隣の大きなコーヒーの木の
鉢植えに、新しく弾を入れて実験を再開しました。
2009.8.19

放置に定評のあるBarrett石岡です(泣)
前回移し変えたBB弾の鉢植えに、いつの間にか違う植物が植えられてて
土は行方不明に、、、

と言うことで、専用の小型鉢植えを作ってもらいました。
一つの鉢植えに1種類のBB弾で、新たにSUS バイオ0.25gを追加しました。
後ほどマルイの生分解0.2gも追加し、合計4種類で実験する予定です。

環境は直射日光ガンガンで気温の変化が激しい風除室になります。

実験再スタート 2009.8.19
2009.9.24

SUS バイオ0.25gだけ土質の違うサボテンの鉢に入れていたことに気が付き、同じ腐葉土ベースの鉢植えに移しました。
実験再スタートから1ヶ月程立ちましたが、目立った変化があったのはSUS バイオ0.25gだけでした。
SUS バイオ0.25gは光沢のあった表面が白くにごり、ザラザラしたつや消しに変わっていました。
土に面した部分のみザラザラになっており、上を向いていた面は未だに光沢があります。
EXCEL、G&Gは共に概観上の変化はありません。

また、今回からマルイ生分解0.2gも追加しました。
2009.11.5

実験再スタートから約3ヶ月経ちました。すっかり気温も下がり、冬モード突入準備です。
EXCELバイオ以外は表面がざらつき始め、パーティングラインやゲート跡が際立って目立つようになってきました。
特にマルイ生分解0.2gの変化は著しく、表面のまだら模様が一層強くなってきました。

これから寒くなり、日光の差し込む時間が短くなったりして変化が乏しくなりそうです。
2009.11.28

気温も低くなり、あまり変化が見られないかな〜と思ったのですが、マルイの生分解に変化がありました。
以前目立ってきたまだら模様の色が次第に濃くなってきて、ゲート跡などはかなり黒ずんできました。
それに伴い、表面もボコボコし始めてきてノギスで当たると5.92〜5.80とかなり凸凹していました。

SUSの茶バイオ、G&G0.28gは寸法が安定したままでしたが表面の艶はすっかり無くなり、マット調になっています。
双方ともゲート跡が目立ってきて、こちらも黒ずんできました。

EXCELバイオはまったく変化無しで、艶も残ったままです。