海外製バイオ弾の命中精度と試供品バイオ弾のテスト 先日、とあるショップの方からBB弾のテストを依頼されました。 海外製で、P-Life添加型のバイオ弾ですが非常に命中精度が良いと評判、との事でした。 P-Life添加型と言うと、ディアブロ(ライラクス)のバイオ弾で酷い目を見て以来 敬遠していたのですが、命中精度が良いとなるとテストしないことには行きません(笑) このBB弾は今まで北米、欧州へのOEMがメインで 日本で注文したのは今回提供していただいたショップが初めてとの事でした。 幸い、そのショップの方からは思ったこと起きた事全てを書いて良いとお墨付きをもらいましたので 徹底的に調査してみたいと思います。 残念ながら流通量が物凄く少なく、まだテスト段階みたいな感じなので メーカーと商品名は伏せさせていただきます。 と言うわけで、平日休みも重なったので急遽、30mチャレンジ会場を開けました。 |
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隣ではSir-wadaさんがカート式M40A3の調整を行っています(^^ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回テストするのは、試供品として送っていただいた 0.2g、0.23g、0.25g、0.28gの4種類のバイオ弾です。 対抗馬として、G&Gのバイオ0.2g、0.25g、0.28gも用意しました。 使用した銃はゲームと30mチャレンジで使用している電動M4 CSRで ホップはG&G バイオ0.2gがほぼフラットに30m飛ぶホップの強さに調整し、固定します。 (弾の種類によってどれだけ着弾点が下がるか、ホップの係りの強弱を判別する為) なので、ホップの強さ的な事からその弾の持ち味を100%生かしているとは限りません。 |
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試供品の0.2gバイオ弾です。 表面は光沢が出るくらい磨きこまれていて、パーティングやゲート跡は全く見られません。 P-Life添加型のバイオ弾は素材の摩擦抵抗が大きく、弾上がりが悪いのが特徴なのですが この0.2gは表面を磨きこむことで、PLA系バイオ弾に匹敵する弾上がりの良さとなっています。 約30発/s、PTSブラックレーベルのE-MAG使用のM4でも確実に追従しました。 データを見ると外形精度は良好で、重量がやや重めなのが分かります。 素材は硬質で、気泡は10発割った限りでは入っていませんでした。 |
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試供品の0.23gバイオ弾です。0.23gと、とても珍しい重量の弾でもあります。 こちらも表面が光沢を帯びるまで磨きこまれています。弾上がりも0.2gに準じて良好です。 割った感じでは、0.2gに比べて少しだけ粉っぽく、柔らかい感じですが依然硬さを保っています。 10発割った限りでは気泡は入っておらず、パーティング、ゲートも見当たりませn。 |
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試供品の0.25gバイオ弾です。 0.25gから弾質ががらりと変わり、表面は半光沢となりグリップ力を感じます。 それに合わせてか、弾上がりが非常に悪くなり20発/s前後、弾上がりが非常に良いPTS ブラックレーベルのP-MAGでも 偶に息継ぎを起こすくらいです。ちょうど、イーグル模型の0.25gバイオと同じ感じです。 割った感じでも、かなり粉っぽくなり切断面もボソボソしています。 仲間内で試射したときは、電動よりもGBBのM4などで評判が良かったです。 インナーがプラスチックメインの電動マガジンには相性が悪いのかもしれません。 |
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最後に試供品 0.28gバイオです。 こちらも表面は半光沢でグリップ力を感じ、4種類の中では一番柔らかくボソボソしています。 弾上がりはかなり悪く、グルーピングを取っていた時はセミオートですら上がってこないことがありました。 どちらかと言うとボルトアクション向けで、セミオートやフルオートには向きません。 スペックは優秀なのですが、、、 それでは、まずG&Gバイオ弾のグルーピングを見てきます。 グルーピングは30mチャレンジに則って測定しました。的紙はA4サイズなので、かなり小さいです。 |
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セッティングがG&G 0.2g用にもかかわらず、0.25gは安定しており0.28gは流石の貫禄を見せつけました。 しかし、0.2gは強烈な左右飛ばしによりイマイチな結果となってしまいました。最新ロットですが、品質は相当悪くなっているようです。 G&G バイオ0.2gでホップを合わせ、ゼロインすると0.25gで15MIL、0.28gで19MIL 着弾が下がりました。 MILはミリラジアンの略称で、1MILで1000m先の1m幅を示します。30mならば3cmとなりますので 0.25gで45cm、0.28gで57cm着弾が下がる計算になります。 |
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続いて、試供品の4品目です。 0.2gはG&G バイオ0.2gと比較して遥かに当たります。強烈なスライスも無く、的外もわずかに的紙を掠る程度でした。 特筆すべきは0.23gで、G&Gの0.25gバイオに匹敵するだけのグルーピングを叩き出しています。 しかも弾が軽い分、着弾点には5MILも差が出ています。実銃で言う所の小口径高速弾、軽量フラットランナー的なBB弾と言えます。 0.25gからは今ひとつパッとせず、着弾点もグルーピングもそれほど変わらないと言う結果になりました。 0.28gは弾詰まりが酷く、計測中何度も空撃ちする羽目になったので、セミオートではあまり信頼が置けないかもしれません。 (Sir-wadaさんのGBB M4では絶好調だったとの事です) G&Gバイオと今回の試供品バイオを比較すると ・軽量弾メインならば 飛距離を重視するならば飛びの良いG&Gに分があるが、グルーピングは試供品が勝る。弾上がりは両者互角。 0.23gは新たな可能性を秘めたBB弾である。 ・重量弾メインならば 両者ともグルーピング、着弾点はほぼ同じだが弾上がりは圧倒的にG&G。 オートならばG&G一択、ボルトアクションやGBBならば試供品は新しい可能性を秘めているかも? と言う感じでしょうか。今回は0.23gと言う、0.2gと0.25gの中間の存在に新たな可能性を感じた実験となりました。 また、P-Life添加型バイオ弾も日々進化を続け、鉄板のPLA系と肩を並べるまでに進化しているのも事実でした。 どちらが優れているかと言うのはまだ結論が出ませんが、 私自身ももうちょっと色々とテストしてみたいと思います。 |