TANAKA WORKS
M40A1 AIR
2014.5.20

タナカが開発したエアコッキングシリーズで
Kar98に続く第二弾としてリリースされたのが、M40A1です。

M40A1は同社でガスガンとしてリリースされていましたが、
今回は様々な新機軸の機構をひっさげて来ました。
モデルはU.S.M.C.のM40A1ですが、
マウントベースがBadgerタイプになっていたりと
拡張性向上のため、若干のアレンジが加えられています。
左側面にModel 700の刻印と、
目立たないように薄くASGKはじめ製造者の刻印などが入っています。
トリガーガードは亜鉛ダイキャスト製です。
実物同様、前後のスクリューがベディングスクリューとなっています。

フォロアープレートの回転ヒンジに巧妙に似せてある
マガジンの一部は脱帽物の完成度です。
フォロアープレートラッチを押し込むと、マガジンが外れます。

内部にプランジャーが仕込んであり、
マガジンが飛び出すあたりユーザーフレンドリーな設計です。
レシーバー後部、ボルト周りの写真です。

セーフティは写真の位置で解除、後ろに倒すとセーフになります。
クリック感がしっかりしており、操作感は抜群です。

ボルトエンド、コッキングピース部分が六角ネジなのが
ちょっと残念な所です。
今回、M40A1の特徴でもあるのが、
このコッキングストロークです。

ストロークは僅か65mmしかなく、速射が可能です。
このストロークで、どうやってリアル位置給弾を可能にしているかは
後述いたします。
マウントベースはBadgerタイプになっています。

M40A1は本来、1インチ径のマウントリングが付く
ワンピース型スイング式マウントベースが付いているのですが
昨今はピカティニー規格に対応したマウントリングが主流なので
ここは現代風にアレンジを加えてあります。
レールの寸法です。
各部寸法はバッチリ出ています。
赤丸部分がホップダイヤルです。
反時計回りに回すと強くかかります。

1回転36クリックと、かなり細かく調整できます。

ホップは0.28gでも伸び弾道にできるだけ強くかけられます。
ストック先端と後端下部に1箇所ずつアクセサリ用のスタッドが付いています。
実物Harrisバイポッドは無加工で装着可能です。
独自の給弾機構により、写真の位置まで完全フリーフロートとなっています。
マズルは別パーツで、Oリングの弾性によってはめ込まれています。
スリーブパイプを保持するホルダーも兼ねています。

スリーブ構造になっているため、発射音が非常に大きいのが特徴です。
サバイバルゲームで静かに撃ちたい場合は、ちょっと辛い仕様です(笑)
マガジンはフォロアープレートと一体型になったカセット型で、
この大きさにもかかわらず27発も入ります。

予備マガジンは1個¥2500(税別)です。
BB弾を入れるためには、専用のローダーが必要です。
紛失には注意しましょう。
付属品はマガジン1個、ローダー1組、レンチ3本、BB弾少々、
取扱説明書です。
分解には、トリガーガード前後 2本のネジを外します。
なんと、後部はしっかりピラーベディングとなっています。
これが、M700 AIRシリーズの機関部です。
レシーバー下部に、独自の機構が詰め込まれています。

トリガーはリセット位置調整、プル調整、エンゲージ量調整が可能です。
ストックは材料節約&軽量化の為に
前方はスカスカですが、ベディング部分はしっかり肉厚に成型されています。
これが、僅か65mmのコッキングストロークで
リアル位置給弾を可能にしたタナカ独自の給弾システムです。

アッパーフィードプレートとロアーフィードプレートと呼ばれる2つの
給弾プレートが、ラックギアとギアを介して連結され
お互い前後に動くようになっています。
ボルト閉鎖時の各部品の位置関係です。

ロアーフィードプレートがBB弾後方で待機しています。
コッキング時、このようにロアーフィードプレートが後退しBB弾を押し込み、
今度はアッパーフィードプレートがBB弾後方で待機します。
ボルト閉鎖時、アッパーフィードプレートがノズル前方まで
BB弾を押し上げて給弾します。

これがM700 AIRシリーズの給弾メカニズムです。
2段フィードプレート方式とでも言いますでしょうか、、、
これは革新的なメカニズムです。

ちなみに、この機構はタナカが特許を申請しています。
こちらがチャンバーです。

こちらも従来のメカニズムとは違い、何とレシーバー側に固定されています。
アウターバレルには、バレル先端と根元のOリングでしか触れていません。
分解した写真です。
先端のチャンバーナットとネジを1本外すと左右に2分割できます。

下からスチールプレスパーツを介してラダーを押し込み、
ホップをかける方式です。
バレルには下面のパッキン位置決め溝の他、
側面にバレル-チャンバー位置決め溝も彫られています。

これによってチャンバーとしっかり噛み合い、
一発で水平が出るように設計されています。

チャンバーとバレルのガタは皆無で、素晴らしい結合剛性です。
こちらがバレルです。
外径はφ8.50mm、全長は320mmと結構短めです。

バレル窓はマルイなどと同じ、後端にブリッジがあるタイプです。
独自規格なので、今のところパーツはありません。
こちらがホップパッキンです。Kar98のエアコッキングと同じパッキンです。

クッションゴムで押す部分が平らに成型されていて、
まっすぐ押せるよう工夫されています。
シリンダーヘッドは3本の分解防止ピンにより
ガチガチに封印されています。

そのうち下方の1本がアッパーフィードプレートとリンクしているので
除去すると動作不能になるという、徹底した分解防止対策が取られています。
ちょっと分かりにくいですが、レシーバー後端左右に
樹脂製のシリンダーホルダーが付いています。
これのおかげで、スムーズかつガタのないボルト操作が可能です。
G&G 0.2gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 88.62 88.45 87.87 88.28 87.87 88.62 87.87 0.75 88.22 0.78
適正 87.90 87.87 87.70 87.23 87.80 87.90 87.23 0.67 87.70 0.77
G&G 0.25gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 78.78 78.83 78.38 78.54 78.46 78.83 78.38 0.45 78.60 0.77
適正 72.85 72.53 72.97 73.20 73.18 73.20 72.53 0.67 72.95 0.67
G&G 0.28gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 73.04 73.51 72.95 73.30 73.56 73.56 72.95 0.61 73.27 0.75
適正 65.73 65.77 65.84 64.98 65.00 65.84 64.98 0.86 65.46 0.60
使用弾速計 : XCORTECH X3200 シリアルナンバー B-9018
測定時室温(気温) : 18℃
2014.5.29

初速データになります。
それぞれホップ最小時で約0.8Jとなっています。
初速の安定度も良好です。

シリンダー容量が少ないせいもあり、重量弾でホップをかけたときに
初速が大きく落ち込む特性があります。

ノーマル状態では0.25gがバランスの良いところだと思われます。
こちらが30mでのグルーピングデータになります。1回目は11発撃ってしまいました(笑)
BB弾はG&Gの0.28gバイオを使用しました。

平均は約200mmと、箱出しノーマルのエアソフトガンとしてはかなり当たる部類です。
2回目は若干暴れてしまいましたが、着弾パターンもほぼ一致しています。

ホップは弾道がストレートになるくらいで、ちょうど2回転回しています。
タナカおM40A1 AIRは、ホップを弱くすると弾の保持位置が前方にずれ(突起の突き出しが小さくなる)、
ノズルとパッキンの間で弾が遊ぶようになり、グルーピングが広がります。
グルーピングを重視する場合、若干ホップをかけてあげた方が安定する傾向にあります。

実射性能も高く、今後のラインナップ展開が楽しみな1丁です。
価格:\39800(税別) 全長:1110mm
重量:2800g 装弾数:27発
作動方式:エアコッキングボルトアクション バレル長:320mm
ホップ:可変ホップ サイト無し
外部:汎用マウントベース