VFC M40A3
2014.1.10

台湾メーカー VFCからリリースされたエアコッキングガンで
U.S.M.C.(アメリカ海兵隊)が使用するM40系列のスナイパーライフルのうち、
A3をモデルアップした物になります。

VFCはストックメーカー McMillanとライセンス契約を結んだとの事で
ファンを湧かせ、期待を一身に受けた1丁でもあります。
アクション側面の画像です。

マウントベース、トリガーガードはM40A3の代名詞とも言える
D.D. ROSS製の物をモデルアップしています。

http://ddross.com/
実物のマウントベース、トリガーガードはスチール(調質鋼)製ですが
VFCの物は、両方ともアルミ製となっています。

トリガーガードは妙にエッジが立っています。
給弾はカートリッジ式マガジンにて行います。
マガジンはフォロアープレートを開けて内部に入れるため、
外観を損わず、かつアクセスも良いのですが
マガジンの入れ方に、ちょっとコツが必要です。
こちらがマガジンです。
装弾数は20発と、大きさ相応です。

マガジン上部のスリットを見て分かるとおり、
VFCのM40A3はTMのL96メカのコピーです。
マウントベースは突起をしっかり再現しています。

M40A3は、弾丸のクリップスロットをそのまま利用して
マウントベースから生えた突起がレシーバーに噛み合うようになっています。
マウントベースを外してみた写真です。
マウントベースだけ、周りのパーツと仕上げが違って
かなりざらざらしているのですが、
裏面をよく見るとエジェクターピンの跡が残っていることから
マウントベースはアルミのダイキャスト製と言う事が分かります。

鋳物の地肌を消すために、強めにブラストをかけている物と思われます。
レールの寸法です。
幅は概ねピカティニー&NATO規格で、溝幅が若干大きい感じです。
ボルトストロークは約105mmです。
左側面の刻印類です。
ボルトハンドル根元にはシリアルナンバーが入っています。
ストック前方下部には、バイポッド用のスタッドボルト、
スリングスイベル用のフラッシュキャップ、ホップダイヤルが設置されています。

ホップダイヤルはネジ止めなので、簡単に外せます。
外した後は、マイナスドライバーなどで調整が可能です。
チークパッドは2本のネジを緩めると、無段階で上下に調整できます。

チークパッドは亜鉛ダイキャスト製パーツに
ラバーを貼った、しっかりした物で強度は十分です。

ストック側は、チークパッドの足が入る部分にアルミのインサートが入っています。
この部分の出来は秀逸です。

バットプレートはスペーサーを着脱することで、LOPの微調整が可能です。
ストック先端部は内側が別パーツになっていて、外れるようになっています。

実銃(M40A5)はこの部分をくり抜き、PGW製ナイトビジョン用マウントベースを
装着出来るようになっています。

VFCの物は、あらかじめここに拡張性を持たせるような設計になっています。
ゆくゆくはバリエーションとして、A5も視野に入れているようです。

http://pgwdti.com/

ちなみにVFCからは、レプリカのPGWタイプマウントと
Badger Ordnanceタイプのマウントリングがリリース予定との事です。
バレル先端はステップドクラウンになっています。

この部分は別ピースになっていて、外せるようになっています。
アクションはネジ3本で外せます。
トリガーガード後方と、フォロアープレート内部にあるネジ、
そしてスタッドボルトがアクション固定ネジになっています。

コピー/アレンジ元のTM L96同様、
アクションの結合はストックの剛性に依存する形になります。
トリガーはVSRと同じ構造で、傾斜型シアを採用しています。
シア類の互換性は未確認です。

セーフティは物理的にトリガーをブロックする構造で、
クリック感がなく、フニャフニャしていてなんだか不安です。
給弾方式は、前述の通りTM L96同様のローディングエスカレーター方式です。

ノズル先端に付いた給弾ウイングが、マガジンから弾を拾い上げ
長い給弾ルートを押してチャンバーに装填します。
上がVFC M40A3、下がTM L96です。
形状に差異はありますが、同様の構造となっています。
マガジン上部のスリットは、本体側の給弾ウイングが入り込む部分です。
レシーバーとバレルを分解するには、ローディングエスカレーターと
マウントベース(正確にはマウントベースの一番バレル側のネジ1本)を外します。

続いて、シリンダーが前進状態(写真の状態)にあるのを確認し、
ゆっくりバレルを反時計回りに回して外します。

シリンダーを後退状態にしてバレルを回すと
給弾ウイングを壊してしまうので注意してください。
給弾ウイングはクリップを外すと抜き取れます。

トリガーボックスにセットピンがイモネジで固定されているので
イモネジを外した後、セットピンを抜き取ってシリンダーを外します。
トリガーボックスです。

トリガープルの重さとストロークが調整可能ですが、
亜鉛シア+傾斜型シア特有の、落ちどころが掴みづらいプルです。
シリンダーを分解した写真です。

シリンダーはVSR規格の外径φ24 内径φ22で
VSR用の物がそのまま使用出来ます。
シリンダーヘッドは専用品ですが、ネジピッチと径がVSR用と同じで
そのままVSR用シリンダーに装着可能です。

ピストンは樹脂製で、先端にOリングが付いています。
重量は15.79gと、かなり軽いです。

スプリングはJPエディションの物で、
線径φ1.1、内径φ8.1、全長200mmでした。
シリンダー材質はアルミで柔らかい上、
エンドボスの固定がガタガタで、今にも抜けてきそうです。

純正はあまり出来が良くないので、社外品に交換をお勧めします。
チャンバーもTM L96のコピーで
樹脂チャンバーを亜鉛の外装で囲うタイプになっています。

分解時、弾止めプランジャーが飛び出すので注意してください。
内部のチャンバーは樹脂の成形品で、
TM L96と同じく下から押し上げてホップをかける
レバー方式になっています。
ホップの突起は、このような形状をしています。
ホップパッキンは、突起がフラットホップ形状で
押しパーツもファイアフライのなまずタイプの形状になっています。

ホップは流行の形状を取り入れてみたと言う感じが強いのですが、
パッキンが硬い上にリジッドな直押し方式になっているので
ホップ調整は非常にピーキーかつ不安定です。

ホップについては、さらに酷い惨状が待っていますが
それは後ほど、、、
問題点その1

このVFC M40A3は箱出しで撃てませんでした。

マガジンを入れるとボルトが最後まで引けず、シアがかかりません。
理由はマガジンの給弾ウイング後部がマガジンのスリットに干渉し
引き切れないことにありました。
そこで、給弾ウイング後部の突起を切り落としました。
これで給弾不良も装弾不良もなくなりました。
問題その2

写真を見て分かるとおり、成型不良でストックがかなり反っています。
(McMillanのライセンスを取ったなら、ここはしっかり作って欲しかった所です、、、)

問題は、M40A3のアクション結合がストック依存という事で
フロントのスタッドボルトを最後まで締め込むと、
アクション全体が弓なりになってしまい、ボルトがチャンバーに引っかかって閉鎖できなくなります。

フロントの結合部に大きなワッシャーを入れて微調整していたので
VFCとしては苦肉の策で解決、発売したと思われますが
弊害としてホップ調整が全然効かなくなっています。
ストック反りのクリアランス調整でワッシャーが入っています。
VFC M40A3もTM L96同様、ストック側にホップ調整ダイヤルとバーが付いています。
ストックが成型不良で歪み、それを解消するために厚さ1.5mmのワッシャーが入っているのですが
そのせいで、本来リニアに調整できるはずのホップが1.5mm分空回りとなってしまいます。
(私の個体で50クリック回る中、実際に効き始めるのが16クリックからです)

調整ネジのピッチは0.5mmで、1回転で10クリックなので、1クリック辺りの移動量は0.05mmと
十分細かいのですが、前述した逃げの一切ないリジッドなホップ構造故、調整が非常にピーキーで
16クリックから効き始めるホップも、25クリック目で弾詰まりっぽくなり、初速が激減します。

また、TM L96同様ノズルが長く、ホップ突起の真ん中辺りで弾を保持しているため
ホップのかかりが弱く、0.2gでやっと水平まで持って行ける程度しかホップがかかりません。

こんな感じで、ホップ周りは要調整と言った感じです。

良くも悪くも上級者向けで、自分で手を入れる、または調整してもらわないと
正直、使い物になるレベルではないと感じました。

弄る人にとっては、久しぶりに良い獲物が来たという感じでしょうか(笑)
G&G 0.2gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 87.20 87.20 87.00 87.10 87.10 87.20 87.00 0.20 87.12 0.76
適正 85.50 85.00 85.00 85.00 85.00 85.50 85.00 0.50 85.10 0.72
G&G 0.25gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 79.30 79.00 79.60 79.50 79.20 79.60 79.00 0.60 79.32 0.79
適正 76.10 76.10 76.10 76.20 76.10 76.20 76.10 0.10 76.12 0.72
G&G 0.28gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 74.50 74.50 74.50 74.50 75.00 75.00 74.50 0.50 74.60 0.78
適正 71.00 71.10 71.10 71.40 71.00 71.40 71.00 0.40 71.12 0.71
使用弾速計 : Combro cb-625
測定時室温(気温) : 15℃



G&G 0.2gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 87.50 86.83 87.13 86.91 87.36 87.50 86.83 0.67 87.15 0.76
適正 85.76 85.21 85.85 85.44 85.80 85.85 85.21 0.64 85.61 0.73
G&G 0.25gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 79.33 78.58 79.66 79.33 79.22 79.66 78.58 1.08 79.22 0.78
適正 76.87 76.59 76.46 76.00 76.65 76.87 76.00 0.87 76.51 0.73
G&G 0.28gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 74.11 74.66 74.30 74.11 74.59 74.66 74.11 0.55 74.35 0.77
適正 71.17 72.16 71.02 71.13 71.53 72.16 71.02 1.14 71.40 0.71
使用弾速計 : XCORTECH X3200
測定時室温(気温) : 15℃
価格:\37590(税込み) 全長:1125mm(メーカーデータ)
重量:3000g(メーカーデータ) 装弾数:20発
作動方式:エアコッキングボルトアクション バレル長:470mm(メーカーデータ 外径、内径未計測)
ホップ:可変ホップ サイト無し
外部:汎用マウントベース