CAW M24 SWS Ver.3

CAWから発売されているM24 SWSシリーズのVer.3です。
Ver.1、Ver.2共に、その独特な構造から給弾不良や動作不良が相次ぎ
使えるようにするには相当苦労を強いられましたが、
今回のVer.3では構造を一新、確実性を重視した設計となっています。
M24 SWS

1980年代後半、それまでのM21スナイパーライフルに変わってアメリカ陸軍に採用されたのがM24 SWSです。
M21がオートのM14をベースとしていたのに対し、M24はボルトアクションのRemington M700をベースとしています。
このM24にスコープやバイポッド等の各種オプションを揃え、それらを総称してSWS(Sniper Weapon System)としています。
口径.308の他に.300WIN MAGを使用することを考慮し、ロングアクションレシーバーを採用しているのも大きな特徴です。
バリエーションは

M24 SWS : M24の基本形。アメリカ陸軍と陸上自衛隊が採用しました。
XM24A1 : M24の.300WIN MAG仕様試験モデルですが、ミスファイアがたびたび起こったため採用には至らなかったようです。
M24A2 SWS : M24A1をベースに、着脱式マガジンやM.A.R.Sレール、H-S Precision PST013ストック、サプレッサーなどを装着した改良版。
M24A3 SWS : .338ラプアを使用する長距離狙撃バージョン。ストックはH-S Precision PST026ないしA.I.C.S.を採用しています。

基本搭載スコープは

M24(陸上自衛隊採用版) : Leupold Mark4 3.5-10×40 LR/T M3
M24(アメリカ陸軍版) : Leupold Ultra 10X M3
M24A2 : Leupold Mark4 3.5-10×40 LR/T M3 イルミネーション付き
M24A3 : Leupold Mark4 8.5-25×50 LR/T M1 イルミネーション付き

現在、アメリカ陸軍ではセミオートスナイパーライフルのM110 SASSの配備が進み、M24との代替を始めていますが
引き続き数年はM24を調達し続けるようです。
CAWのエアソフトガンは基本形のM24 SWSをモデルアップしています。

簡素な箱の中に、ビニールに包まれた状態で梱包されています。

付属品はマガジン、取説、ユーザー登録ハガキです。
ホップ調整用六角レンチ(2mm)は付属しません。
エアソフトガンで数あるM24ですが、ロングアクションのレシーバーを
再現しているのはCAWのM24 SWSのみです。
大きなエジェクションポートが特徴のレシーバーです。
ストックもそれに合わせられています。
トリガーガードはDakotaをモデルアップしています。
フォロアープレートを開き、ここから給弾する
リアル位置給弾方式を採用しています。

過去のVer.1、Ver.2は後退したボルト内に弾をくわえ込み、
それをチャンバーへ持っていくというキャリア式を採用しましたが
給弾不良と動作不良の嵐で、信頼性に欠ける物でした。
左側面の画像です。
残念ながら刻印の類は一切入っていません。

アウターバレルとレシーバーの仕上げが違います(汗)
レシーバーは妙に鉄っぽい仕上げで、アウターバレルは
良くみるアルマイト仕上げです。

レシーバー側面についているのは、オープンサイト用のベースです。
*2009.10.7 追記*

2本目をCAW直営店で購入したところ、レシーバー側面に
シリアルナンバーとRemington MODEL 700 M24の
レーザー刻印が入っていました。

どうもCAW直営店でのみの仕様らしく、
他店購入の場合は刻印は入らないようです。
マウントレールはLeupoldのMark4マウントベースをモデルアップしていますが
左側面にヤスリがけした地肌の残るフラット部分があります。
この部分のでっぱりのせいで、前後幅の広いマウントリングを
内側の溝に装着しようとすると干渉し、装着できません。

また、溝もフラットではなく丸溝なのでリング下部の形状によっては
取り付けに制約が出てきます。

ベース幅は21.23mmです。
アウターバレル上には、ホップ調整用の穴があります。

ここから六角レンチでホップを調整します。
直押し方式なので、閉めすぎるとパッキンや調整レバーを破損します。
レシーバー後端にVer.3 ASGKの刻印が入っています。
ボルトエンドも良い感じに再現されています。
コッキングピースはダミーです。

セイフティはトリガーをロックする方式で、
コッキングの有無に関わらずON OFFできます。
ボルトはつや消しブラックに処理されています。
コッキングはスムーズですが、戻した後に最後の一押しが必要です。
独特な操作感ですが、その分ボルトのロッキングはタイトです。

ボルトのストロークは約90mmです。
恒例の曲がりベディング(笑)です。
アウターバレルとストックの隙間が左右均一ではありません。

この部分は改良して欲しかったです。
マズルはプラの別パーツになっています。
クラウンはステップドクラウンです。
フロントサイトベースが無いので、バレルはオリジナル形状となっています。

インナーバレルの保持を兼ねていますが、ガタガタです。
スイベルスタッドは前2箇所、後ろ2箇所あります。
M24 SWSに採用されているH-S Precision PST011ストックの特徴でもある
LOP(Length Of Pull)調整部分もしっかり再現されています。

約65mmの調整が可能です。
バットプレートはゴム製で、「H-S PRECISION」の部分が
「CRAFT APPLE WORKS」になっています。
今回の大きな改良点でもある給弾部分です。
バイパス給弾方式を採用し、本体内部に弾の通るルートを設置し
はるか前方にある給弾位置までBB弾を導きます。

給弾ルートには22発BB弾が残りますが、
給弾口上のフォロアーを押せば弾を抜くことができます。
*2009.10.7 追記*

2本目を購入したところ、給弾不良が発生しました。
原因はマガジンがちゃんと前方に押し込まれていない事で
給弾口上のフォロアーが解除されず、入り口でBB弾が止まっていた事でした。

マガジンを前方に押すフォロアープレート内側の△傾斜に
アルミテープを貼り、マガジンをさらに前方に押してやることで解決しました。
専用ボックスマガジンです。
何故か傷だらけでボロボロのマガジンが付いてきました(汗)

装弾数は27発です。
弾込めには、マルイのBBローダーが最適です。
狙ったかのようにジャストフィットします。
まずフル装填したマガジンを本体にセットし、給弾ルート内を弾で満たします。
その後、マガジンを外し再びフル装填したマガジンを入れると準備完了です。

マガジンを入れ、フォロアープレートを閉めるのですが
この時、マガジンをしっかり前方に押し付けながらでないと
フォロアープレートが干渉し、閉まりません。
こちらも操作に慣れが必要です。
アクションとストックを分離した画像です。
ストックの前方は空洞になっています。
アクションの画像です。
給弾用のバイパスルートが延びているのが分かります。
これがバイパスルートです。
マガジン給弾口からチャンバー位置までパイプ状のルートが通っています。

ベディングブロックを貫通するような形で設置されていて
ある程度動くようにクリアランスが設けられています。
マガジンはこの様に装着されます。
ベディングブロックを外すと、一緒にバイパスも外れます。

方式はK.T.W.のM70と基本が同じで、
給弾ルートごとマガジンになっているのがK.T.W. M70方式です。

K.T.W.方式はチャンバーにしか弾が残らない分、マガジンの形状的制約を受けます。
CAW方式はバイパスに弾が残りますが、アクションの上下幅を抑えられると言う
利点があります。

当初、マガジンを抜いてもバイパス内の弾がチャンバーに入り込み、
逆さまにしてコッキングすると発射されるのでは?と思ったのですが
チャンバー内にBB弾ストッパーのボールが内蔵されており、
マガジンからのテンションがかからなければ弾はそこでストップし、
発射できないようになっています。

これは非常に優れた設計だと感じました。
トリガーはVer.2と同じ形状です。
Ver.1にあったシリンダーリリース機能はオミットされており、
その分強度が向上したタイプです。
レシーバーとピン2本で結合されており、
トリガーは完全ユニット化されています。概観も実物に酷似しています。

トリガープル、ストローク、シアのエンゲージが調整できる
優れた構造になっています。

箱出し状態では2ステージトリガーにセッティングされていました。
マルゼン APSでおなじみの前倒れ式シアを採用しています。
最初からスチールシアが組み込まれており、
箱出しでも切れのあるトリガープルを実現しています。

シアにはワイヤーカットした後の放電目が残っているので
ここは磨いておきたいところです。
シリンダーはつや消しブラック仕上げとなっています。
シリンダーヘッドには分解用の穴が開いており、
ラジオペンチなどを突っ込んで回せば簡単に外せます。

気になるノズル長ですが、弾棒を突っ込んで調べてみると、、、
全然足りてません(汗)

シリンダーヘッドのネジピッチがかなり細かいので、
多機種の物が流用できるかは謎です。
内部構成は一般的なボルトアクションと同じになっています。

シリンダーは外径21.97mm、内径20.02mmでした。
スプリングは外径10.66mm、線径1.16mm、全長約230mmの
長くてしなやかなスプリングを使用しています。
スプリングは外径11mm、内径8mmのVSR規格が使用できそうです。

シリンダーとスプリング、スプリングガイドのクリアランスが大きく
発射の際「ばい〜ん」と言うびびり音がします。
ピストン、スプリングガイドは樹脂製で、ピストンにはエアブレーキが付いています。

シリンダーヘッドには弾力性のある、不思議な緩衝材が貼り付けられています。
アウターバレルはバレルボルトにてレシーバーに結合されています。
分解するには、専用の分解ツール(\2500)が必要になります。
レシーバー後方には、シリンダーサポートとなる樹脂の突起が
マウントベース側と左右の3箇所に配置されています。
バレルボルトを外すと、アウターバレルが外せます。

チャンバーを抜き取る為にはアウターバレルとレシーバーを分割する
必要があります。
チャンバー固定ネジを1本外すと、チャンバーが抜き取れます。
その際、BB弾保持用チャンバーボールのスプリングが
飛び出すので注意が必要です。
チャンバーはVSRの様な左右分割式です。
ホップ調整はレバーを直上のイモネジで押し付ける方式となっています。

ちなみに、インナーバレルは固定がガタガタです。
パッキンを押し付けるレバーですが、
押し付ける部分に逃げが一切無い上にレバーの弾力も生かせない構造なので
事実、イモネジ直押しと変わりません。

弾道もそれなりで、ホップ調整は常に弾詰まりとの戦いと言うシビアさで
弾道も目に見えて散ります。

チャンバーのレバー周りにはスペースがあるので
ここはユーザーの工夫が生かされる所だと思います。
チャンバーパッキンはどこかで見た様な構造です(笑)

気になってVSR用のパッキンを装着してみたのですが、×でした。

インナーバレルは真鍮製で外径8.47mm、内径6.05mm、全長514mmです。
トリガーガードとアクションを組んでみた画像です。
各パーツのレイアウトが巧妙で、うまく収められていると感じました。
弾速測定
使用弾速計:Comblo cb-625
使用BB弾:マルイ生分解0.2g
ホップ:最小

マルイ生分解0.2g
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 最大値 最小値 高低差 平均 J値
87.7 90.3 88.8 88.5 89.2 87.4 91.4 88.1 88.6 90.4 91.4 87.4 4.0 89.0 0.79


初速は十二分なレベルで、他の電動ガンやエアコッキングと比べても遜色ない位に出ています。
実射性能はまだまだ改善の余地有りですが、作動の確実性は旧Verから飛躍的に進歩を遂げています。
価格もお手ごろで、概観も良いのでカスタムベースに持って来いだと思います。
ロングノズルシリンダーヘッドを出して欲しいところです、、、
2009.10.18
先日行った30mでのグルーピングテストです。

使用BB弾:マルイSPG0.3g新品
レスト:バイポッド
ホップ:最小状態
その他:アルミテープによるバレルのガタ取りのみで、後はノーマル

スプリングのびびりが凄く、バイポッドで撃つと振動で視界がぶれる程です。
それも相まってか、SPG弾を使用したにも関わらずグルーピングは散っています。
ノーマルのままで酷使するのは厳しいので、何らかの改善は必要です。
価格:\31290(税込み) 全長:1103mm
重量:3350g(本体のみ) 装弾数:27発(バイパス内に22発)
作動方式:エアコッキングボルトアクション バレル長:514mm(外径8.47mm、内径6.05mm)
ホップ:可変ホップ サイト:無し
外部:汎用マウントベース、スリングスイベル3箇所