AGM M4A1

大将さんに取材させていただきました。
大将さん、ありがとうございました。

WA ガスブローバックM4シリーズが発売して結構経ちましたが、
とうとうフルコピーが出てしまいました。
コピーしたのはAGMと言う中華メーカーで、様々なコピー電動ガンを展開しています。

まず驚くのがその価格で、送料込みで\20000ちょっとと、
本家と比べると破格の値段です。どんな物なのか、見ていきます。
レシーバーは上下ともアルミ製になっています。表面は塗装の様です。
レシーバーの刻印は無く、側面は素っ気無いです。
SAFE/SEMI/AUTOはレーザー刻印で、掘り込みや打刻ではありません。
グリップはリアルサイズの様ですが、
WAの様にグラスファイバー充填材は入っていません。
ストックは6ポジションのスライドストックです。
こちらは外してみた画像です。
ストックにも充填材は入っていません。
UFCのHK417タイプストックをつけてみました。
ガタツキも無く、そのままポン着け出来ました。
アッパーレシーバーのレールです。
レール幅は21.30mm、高さ4.72mm、溝幅5.00mmと
WA M16A4と比較すると0.3mmほど薄いです。
WAにぴったりのスルーレバー類の取り付けに注意が必要です。
キャリングハンドル内側のイモネジが飛び出していて、
そのまま強く締め付けた為、傷が付いていました。

キャリングハンドル側の寸法がおかしいらしく、
取り付けノブを強く締めても前後にガタガタします。

取り付けノブのネジ穴も思いっきり曲がっていて、
大きく偏芯しながら回ります。
左上がAGM、右下がWAです。
AGMのリアサイトは、ウィンデージ調整ネジがプラスネジです(汗)

ダイヤルのクリック感も、ウィンデージは良いのですが
エレベーションはふにゃっとした感じです。
フロント周りの画像です。
何故かハイダーが上下逆に取り付けられていました(笑)
銃口の跳ね上がりが増幅されそうです。
ハンドガードはリアルサイズではなく、
マルイ電動ガンM4A1のコピーです。

その為かなり太く、内側にはバッテリー収納リブまで付いています(笑)
ちなみにガスチューブは付いていません。

アウターバレルはアルミの一本物が入っています。
フロントサイトもマルイのコピーで、
最初から前側のピンが脱落していました。穴もブカブカです。
ホップ調整パーツです。
ロットによってはこれが黒かったり白かったりするみたいです。

デルタリングスプリングもWAに比べると微妙〜に柔らかいです。
極めつけはコレ、バレルロックナットが曲がって付いていました。
その為、アウターバレルはガタガタです。
よく見ると、デルタリングが妙に前方に位置しているのが分かります。
(写真の位置で最大まで締め込み)

一回外し、締め直したところ、まっすぐ取り付けできましたが
フレーム側のネジが微妙に削れていました。
まともに組み付けも出来ないのでしょうか?

ちなみに、アウターバレルとデルタリングの噛み合うラグ部分が
異常に厚く、電動ガン用の若干短いハンドガードしか取り付けられません。
社外のレールやハンドガードを取り付ける際、注意が必要です。
ボルトアセンブルとバッファースプリングアセンブルを取り外した画像です。
樹脂パーツは白のジュラコン?製で、妙に目立ちます。
ボルト先端です。
本家WAはフローティングバルブを用いた強制切り替え式の
マグナブローバックメカなのですが、
AGMはマルイのガスブローバックでおなじみの負圧式になっています。
負圧式と言っても、フローティングバルブのスプリングを
前後逆に付けただけのようです。
バルブ形状は思いっきり本家フローティングバルブです。

ブローバック側をほぼ塞ぎ、発射側にガスを回しているので
空撃ちでの消費量が大きく、本家に比べて冷えやすいです。
それぞれ比較してみました。
上がWA、下がAGMです。
バッファースプリングアセンブルです。
チャージングハンドルは色以外、特に違いは見られません。
ボルト本体は、細かいディティールが省かれています。
ボルトヘッドが白いので、エジェクションポートを覗くと
非常に目立ちます。
ボルトストップとボルトがかみ合う部分には、スチールインサートが入っています。
中にはボルトストップが不調でかからない個体もあるのですが、
この個体は最初からかかるようになっていました。
警告ステッカーです。レイアウトがマルイのパクリです。
本家WAのマガジンは、かなりキツめですが入ります。
動作もOKでした。
チャンバーをばらした画像です。
初期のホップチャンバーをそのままコピーしています。
パッキンには謎のマスキングテープが(汗)
インナーバレルは先端まで延びています。
ハンマースプリングが非常に強く、ハンマーダウン状態では
常にバルブノッカーが前進しきった状態になっています。
この状態ではバルブにバルブノッカーが引っかかり、マガジンが入りません。

マガジンを入れるには、一回コッキングしなくてはなりませんでした。
何よりびっくりしたのが説明書です。

都合の悪い部分だけを消したり差し替えたりした
完全コピーです。
図柄や文章までまったく同じです。
ライター くろがね ゆう様の記事まで完全にコピーされています。
パーツリストは、付属しないものだけ消されています。
価格表も消されていて、後はコピーです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 最大値 最小値  高低差 平均
94.2 93.6 95.8 91.6 95.5 94.8 90.8 90.6 91.2 90.3 95.8 90.3 5.5 92.8

使用BB弾:SUS プレシジョン0.2g
使用ガス:HFC134a
計測時の気温:22℃
使用弾速計:Combro cb-625

インナーバレルが長い為、かなり高い初速が出ています。ガスなので、下手をすれば改正銃刀法に抵触しかねないレベルです。
この初速を計測した後、本人の同意を得てバレルをWA純正と同じ210mmまで切り詰めました。その時の初速は以下の通りです。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 最大値 最小値  高低差 平均
ノーマル 84.9 83.6 82.1 83.0 82.2 83.6 85.0 82.1 82.2 81.9 85.0 81.9 3.1 83.1

測定条件は↑と同じです。ほぼWA純正と同じ初速に持っていけました。
安全マージンを見て、この位の初速が丁度いいと思います。
総評

品質的には本家にまったく及びません。典型的な中華コピー品と言った感じです。

確かにアルミレシーバーや1本アウターが付いて、そこそこ快調に動いてこの値段は魅力的ですが
劣化コピーの上、恐らく耐久テスト等もしていないと思うので、破損などの危険性もあります。
また、WAのサポートは絶対に受けられないので、壊れた場合は下手をすればWA製のしっかりした物を購入するより高くつく可能性があります。
パーツも寸法や規格がおかしい物が多いので、WA用各種オプションが取り付けられるかは分かりません。
弄れる人や修理できる人ならば良いと思いますが、初めてこの手の商品を買う人は
ある程度バトル&タイムプルーフされ、バージョンの上がっている本家WA製を買ったほうが良いと思います。

それにしても、ここまで露骨にコピーするのもどうかと思うのですが、、、(汗)
価格:¥20000前後(送料込みだったり別だったり) 全長:未計測
重量:未計測 バレル長:未計測(300mm中盤?)
装弾数:50発+1発 ホップタイプ:可変ホップ
発射方式:ガスブローバック セミ/フルオート サイト:オープンサイト(フルアジャスタブル)
外部:上部レール(レール幅21.30mm、溝幅5mm、レール高さ4.72mm)