東京マルイ XDM-40

2012.1.13に東京マルイから発売された新製品で、
モデルはアメリカ SPRINGFIELDのXDM-40になります。

実銃は、クロアチアのI.M.Metal社が製造販売していた
「HS2000」と言うハンドガンが始まりで、
I.M.Metal社がアメリカでの販売戦略(主に知名度の無さ)に悩んでいた時に
SPRINGFIELD社が提携を持ちかけました。

SPRINGFIELD社からHS2000を販売するにあたって、
「XD "EXTREME DUTY"」ブランドと名付けたのが、XDの始まりでした。

XDは価格の安さと豊富なバリエーションから高い評価を得て
米国内で徐々にシェアを拡大していきました。
それを受けてか、I.M.Metal社は社名をHS Produktに変更、
米国内販売をSPRINGFIELDに任せ、自身はヨーロッパでの売り込みに
精を出しているようです。

その後、米国内での需要に対応する為、改良を加えたのが
XDMシリーズとなります。

今回マルイがモデルアップしたのは、XDMシリーズの中の
スライド4.5インチ、口径.40SWのモデルです。

参考文献 : 月刊GUN 2010年 6月号
箱の隅には、バリエーションを出す気満々の表記があります(笑)
パッケージはいつものマルイ、と言う感じです。
交換用のバックストラップが付属しているので、ちょっと豪華に見えます。
説明書の他に、独立したパーツリスト&注文票や
安全啓蒙のチラシや製品カタログ、ターゲットペーパーが付属します。
本体を見ていきます。

スライドはやや濃いめのパーカー調塗装が施されていて、
フレームは全体にシボ加工が施されているので、全体的には黒ですが
見事な2トーンになっています。
反対側の画像です。

近代ポリマーオートに属するXDM-40ですが、
全体に施された厳ついまでのセレーションや滑り止め加工が
異質な雰囲気を醸し出します。
スライド左側面の刻印です。
XDM-40と、スライドの長さを示す4.5の文字が入っています。
左側面、グリップの画像です。
こちらにも大きなXDMの刻印と、いつものMADE IN JAPAN、
TOKYO MARUI CO.,LTD ASGKの刻印が入ります。 
スライド右側面とバレルの刻印です。

こちらにもXDM刻印とシリアルナンバーと思わしき番号、
バレルにはMATCH、40SWが記載されています。
ホールドオープン状態のXDM-40です。
スライドストロークは約44mmです。

バレルをよく見ると、先端が少し太くなっているのが分かります。
これはHS Produkt社がバレルを肉厚にする事で
射撃時の振動を低減、命中精度が向上すると称する部分で
(効果は激しく疑問だそうです)
マルイはそこもしっかり再現したみたいです。
フレーム側面、親指の当たる部分は大きく凹んでおり
握った際、親指をしっかり置く事ができます。
スライドストップはSIG P226の様に後ろめに位置しており
握ったまま、親指で簡単に操作できます。

グリップ後部のくびれが大きく、握り心地はダブルカアラムオートとは
思えないくらい良好です。
アンダーレールは溝が狭いピッチで3本あり、
アクセサリの細かい位置調整が可能と言う事を売りにしています。

レール左側のプレートは、マルイGLOCKシリーズでおなじみの
スライド式マニュアルセイフティです。
写真から見て、左側にスライドさせるとトリガーをロックします。

同社G17は、CQCホルスターに入れるとテンショナーが
このスライドセイフティに干渉し、勝手にセイフティがかかるという
トラブルを抱えていましたが、XDM-40は結構堅めになっているので
大丈夫だとは思いますが、、、

心配な人は、ホルスターのテンショナーを外すか
セイフティを固定してしまいましょう。
上記の図面が、XDM-40のレール実測値になります。
レール幅が狭く、溝も浅い、、、と言うか、全体的に扁平した薄いレールになっています。
アクセサリによっては取り付けに支障が出る可能性があります。
トリガーは、GLOCK同様インターナルセイフティが設けられています。
落下時にトリガーが動かないようにするのがメインのセイフティです。

マグキャッチは周囲が一段掘り下げられていて、
実質周囲のフレームと面一に近くなっています。

このマグキャッチは左右に配置されており、
どちらから押し込んでもマガジンをリリースする事ができます。
実銃はハンマー式ではなく、GLOCKと同じストライカー式の為
トリガーは「パチン」と落ちるタイプでは無く、
ある程度ストロークのある物らしいです。

マルイのXDM-40は、それを再現したのかしないのか
同社GLOCKの様にシアが即落ちる仕様では無く
ある程度ストロークを設けています。

トリガーは最初にある程度遊びのある2ステージトリガーで、
写真はその遊びが無くなった位置になります。
ここから引き始め、、、
約2.5mm引いた後、パチンとトリガーが落ちます。
亜鉛特有のヌルヌル感、、、という感じでは無く
均一で滑らかなプルのまま、一定量引くと言う感じです。

同社GLOCKや1911シリーズの「カチッ」と落ちる
トリガーに慣れた方にとっては、違和感満点だと思います。
フレーム後部に出ている突起はグリップセイフティで、
これを握り込みながらトリガーを引かないと
トリガーバーがシアから外れ、撃つ事ができなくなります。
マルイXDM-40の特徴の一つが、
ストライカー・ステータス・インジケーターを再現した事です。

XDM-40は内蔵ストライカー式の為、表から見ても
ストライカーがコッキング状態か、前進状態なのか区別がつきません。

そこで、スライド後部にストライカーと連動した突起を設ける事で
視覚的、触覚的にコッキング状態かどうか分かるようになっています。

マルイのXDM-40はストライカー式では無く、同社GLOCKの様に
内蔵ハンマー式にアレンジされていますが、ハンマーと連動しており
コッキング状態か否か、一発で分かるようになっています。

なお、説明書によるとこの状態でインジケーターを強く押すと
作動不良の原因になるとの事でした。
サイトはNOVAKの様なロープロファイルサイトで、
大きなホワイトドットが入っています。

また、サイト面に細かいセレーションが刻まれており
反射防止に一役買っています。加工はかなり綺麗でした。
フロントサイトです。
こちらもホワイトドットにセレーションの組み合わせです。
サイトピクチャーです。
非常にサイティングしやすいサイトです。

サイトが完全固定で、上下左右の調整が効かないのが残念な所です。
マガジンはステンレス製をイメージしたメッキ仕上げになっています。
装弾数は26+1発と十分な量を確保しています。
裏には残弾チェック窓のモールドが施されてあります。

メッキの仕上げが非常に綺麗ですが、
ゲームで持ち歩く際はギラギラ反射するのがネックです(笑)
フォロアーを下げ、前面から弾を流し込める構造はいつも通りです。
フォロアー前端が三角形状になっており、弾の並び方で
装弾数が前後する問題を解決しています。
リップ部分は樹脂製パーツになっています。
付属BB弾およびG&G 0.2gバイオ弾はリップからでも
スムーズに装填する事ができます。

ガスルートパッキンは放出口部分のみが露出しており
周りはリップ部分のプラパーツに覆われています。
ボトムはシボ加工が施された樹脂パーツです。
TOKYO MARUI JAPANと40SW 16rdの文字がモールドされています。
空状態のマガジンは、275.5gありました。
ガス(HFC152a)を満タンまで入れたマガジンは289.5gとなりました。
ガスは約14g入る事になります。

動画内でも触れましたが、1発辺りの消費量は0.125g程なので、
ガスを満タンにして、理論上100発前後撃てる事になります。

計りの最小表示桁が0.5gなのもありますが、
動画内で計測した値と若干誤差が出ています。
続いて、分解手順に入ります。

コッキングしてスライドストップをかけ、
ディスアッセンブリーレバーを写真の位置に回します。

すると、スライドを一式前方に引き抜けます。
通常分解したXDM-40です。
リコイルスプリングは驚くほど大径の物が入っていました。
ばね定数は0.11N/mmで、スライドを目一杯まで引くと
約130mm圧縮される事になるので、14.3N、約1.46kgの荷重となります。

同社P226E2が実測1.22kgだったので、
20%近くテンションがアップしている事になります。
バレルはアウターのみが後退するタイプで、
インナーバレルはフレームに固定されます。

ホップはマルイお家芸のダイヤル式可変ホップです。
スライド内側を見た画像です。

シリンダー&ピストンが大口径のφ15mmタイプになっており
エンジン自体の馬力が向上しています。
スライドストップがかかる部分までブリーチが延長されているのは
最近の機種の特徴ですが、その前方にさらに
亜鉛のパーツがネジ止めされています。

フレームのレールと接触する部分なのですが、強度アップや
ガタ取りを狙った物でしょうか?
シリンダー&ピストンの画像です。
ピストンはカップ式の様で、灰色の樹脂パーツが入っています。
スライドは107.0gとPx4に比べて少し軽めでした。
スライド内部、ハンマー周りの画像です。

マルイのXDM-40は前述した通り、インナーハンマー式にアレンジされています。
バルブノッカーがハンマー打撃式ではなく、
ハンマーにピン止めされたノッカーをハンマー全体で押し込む方式です。

また、ハンマーにはスライド後退時に摩擦を低減させる
ローラーがついています。

摩耗パーツにメッキをかけ、表面硬度を上げる手法もおなじみになってきました。
次に、交換式バックストラップについてです。
実銃はXDからXDMになった時に追加された機能で、
使用者の好みに応じてグリップ後部を交換し、
太さを変えられるという物です。

マルイもここはしっかり再現しており、S、M、Lと
合計3種類のバックストラップが付属します。

下に移っているドライバーっぽい部品は、交換の際に
ピンを押し出すポンチです。これも付属します。
まず、付属のポンチを使ってピンを押し出します。
手の力だけで十分押し出せる、絶妙なクリアランスです。

ちなみにこのピンは、ランヤードのストラップを固定する
金具も兼ねています。
ピンを抜くと、このようにバックストラップを外せます。
こちらはSサイズを装着した画像です。
ストレートに近く、のっぺりしているのが分かります。
こちらはMを装着した画像です。
出荷時、このMサイズが装着されています。
こちらがLサイズを装着した画像です。
かなり膨らんでいるのが分かります。
3種類を並べると、このくらい厚さに違いがあります。
そして気になるのが、BHI CQCホルスターに入るかどうかです。
マルイはG17の前科(笑)があるので、新製品となると
真っ先にチェックしたいポイントです。

今回は全く問題なく、CQCホルスターにジャストフィットします。
グルーピングは、5mオフハンド G&G 0.2gバイオ弾使用、
ホップは出荷時のままで撃ち、5発28mmとなりました。

右にそれた1発を左にまとめると、ほぼ1ホールのグルーピングとなります。
相変わらず、マルイのGBBハンドガンは驚異的なグルーピングです。
G&G 0.2gバイオ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 最大値 最小値  高低差 平均 J値
67.5 68.1 67.4 67.8 67.1 66.7 66.8 66.9 67.0 66.5 68.1 66.5 1.6 67.2 0.45
初速データです。

室温:22.7℃
使用ガス:HFC152a
使用弾速計:comblo cd-625
ホップ状態:出荷時のまま(ダイヤル半分程度)

初速は一般的なガスブローバックといった感じで、高くも無く低くも無く
安定した値をマークしています。
どちらかというと、ブローバックを重視したセッティングになっている様です。
操作途中に発見した、XDM-40の欠陥です。

射撃を終え、マガジンを外してスライドを引き、銃口を上に向けて
チャンバーから弾を取り出すと、写真の様にシリンダーの隙間から
ハンマーメカにBB弾が転がり込む可能性があります。

中のグリスと絡むと降っても落ちてこないので、
通常分解が必要です。
スライドを外すと、写真の様になっています。
ハンマーとスライドの間にある隙間に、綺麗に弾が入り込みます。

この状態でも撃てる(笑)のですが、いつトラブルになっても
おかしくないので、早急に分解して弾を取り出す必要があります。

出来も実射性能も動作も素晴らしかったのですが、
この点だけ、非常に残念でした。早急に改善してもらいたいポイントです。
価格:\17640(税込) 全長:203mm
重量:746g(マガジン込み) バレル長:99mm
発射方式:SA 装弾数:26+1発
ホップタイプ:ダイヤル式可変ホップ サイト:オープンサイト(前後共に調整不可)
外部:汎用レール パーツリスト(2012.1.14現在)