KSC MP7A1

大将さんからお借りいたしました。
大将さん、ありがとうございました。

KSCがモデルアップした、エアソフトガン初のガスブローバックMP7A1です。
MP7A1はマルイがモデルアップしているコンパクト電動と
このガスブローバックの2機種があります。
実銃のMP7は「対ボディアーマー」をコンセプトに開発された銃で、同じコンセプトで作られてたFNH P90の対抗馬となっています。
既存の弾薬ではなく、「4.6mm×30」と言うまるで針の様な小口径高速弾頭を使用する弾薬を用いています。

MP7登場からしばらくした2004年に、MP7では速過ぎるとされた連射速度(MP7は約1000rpm、MP7A1は約850rpm)を落とし
サイドレールを装着可能にした改良型のMP7A1が発表されました。MP7A1はその後、ドイツ軍に採用されています。

人間工学を取り入れた本体形状やレバー類の配置などが特徴で、既存の銃器と似た操作感で使用できると言う事もあり
欧州各国に売り込みをしたり、スイスB&T社によってカスタムパーツの開発が進められたりと今後、様々な改良が行われると推測されます。
現在は護身用、警護用などのバックアップ的な用途で各国に用いられる事が多いようです。
箱を開けると、本体とマガジン、付属品が入っています。
マガジンは40連タイプが付属します。
説明書、カタログ、登録はがきが入っています。
説明書最終ページにはKSCお得意の銃器バックグラウンドストーリが
書かれており、読んでいて面白い説明書になっています。
全体像です。

小型の本体に必要な機能が凝縮された
ツール的な雰囲気がします。
反対側の画像です。エジェクションポートは右側にあります。
基本的に右利き仕様となっています。
トリガー、セレクター、ボルトリリースが集約しており
全て片手で持ち替えることなく操作できるようにレイアウトされています。
グリップは側面に凹凸の滑り止めが、
前後にシボ加工が施されており滑り止めは十分です。
フロント左右にはサイドレールが備え付けられており
各種オプションを装着可能です。

サイドレールはネジ2本で着脱可能で、
好みに応じて取り外しできます。
フォアグリップも本体と一体となっており
ロックを解除することで前方に展開することができます。
トリガーガード下には
「取説読め!」の警告文が入っています。
ストック付け根にはシリアルプレートが別パーツで装着されています。
掘り込みやレーザー刻印では無く、しっかり打刻されており
雰囲気は抜群です。
KSCマークはマズル付近、フォアグリップの付け根に
ひっそり入っています。
マズルは着脱可能です。
ネジの規格はM12 P1.0の正ネジなので
M12 P1.0の逆ネジであるマルイMP7A1用のアタッチメントは
使用できません。
右側面の画像です。
セレクター、ボルトリリースはアンビなので、
左手で操作することもできます。

右のセレクターはエジェクションポートと干渉する為、
レバーの形状は左右非対称になっています。
ボルトリリース上には刻印と個体ごとに違う
シリアルナンバーが入っています。

ユーザー登録はがきでこのナンバーを使用することになります。
トリガーはグロックでおなじみのインターナルセイフティ方式です。
トリガーを引けばトリガーセイフティが解除される仕組みですが
独特な感触に、少し慣れが必要です。

トリガーは2ステージトリガーですが、
ストローク途中にゴリゴリ引っかかる感じがあり
ハンマーが落ちる場所が分かりづらいのが難点です。

せっかく硬度のある焼結合金を使用しているので
トリガーはしっかりしたものにして欲しかったです。
エジェクションポートが小型なので、
ブローバックの際に表から見える可動部分が少ないのが特徴です。

エジェクションポートを開くと、奥にノズルが見えます。
コッキングハンドルはプラで、指でつまむとロックが解除され
引くことができるようになります。
コッキングハンドル前方、右側面にストックのロックがあります。
これを下げるとストックのロックが解除され、スプリングのテンションで
少しだけストックが飛び出します。
後はロックがかかるまで引っ張ればストックを伸ばせます。

ストックは畳んだ状態か伸ばした状態かの2ポジションとなっています。
フロント、リアサイト共にレールに着脱可能な物が付属します。
フリップアップサイトですが、たたんだ状態でもサイティングできるように
ハンドガンに見られるようなサイトがついています。
こちらはフロントサイトです。
フロント、リア共にホワイトドットが入っており、視認性は高いです。
サイトピクチャーです。

サイト位置が低い為、ストックを使った状態だとかなり覗きづらいです。
ストックを使わず、ハンドガンの様にサイティングする時は便利です。
前後共に、この様に展開することができます。
この状態にするとM16やM4の様なピープサイトになります。

フロントは上下、リアは左右の調整が可能です。
クリック感もしっかりしており、作りもかなり良いです。

レールの寸法はトップ、サイド共に下記の通りです。

・レール幅:20.99mm (21.209mm -0.127mm 〜 +0mm)
・溝深さ:2.96mm (2.997mm -0mm 〜 +0.203mm)
・溝幅:5.39mm (5.232mm -0mm 〜 +0.203mm)

ほぼピカティニーの寸法通りとなっています。
レールの仕上げは非常に綺麗です。
展開状態のサイトピクチャーです。
マガジンは40連が付属します。
オプションでグリップにすっぽり隠れる20連ショートマガジンがあります。
亜鉛合金製で、暖めやすいです。

前面には大きくスリットが開いており、
マガジンはリアル路線より実用路線で設計しているようです。

残念だったのがリップが亜鉛と言うことです。
BB弾に傷が付きやすく、破損時のコストも樹脂に比べて高めです。
マガジンのパーツは単品販売しておらず、
修理のみの対応となるとの事です。
フォロアーを下まで下げるとロックがかかり、
「空撃ちモード」となります。

この状態ではBB弾がマガジン内に無くてもボルトキャッチが働かないので
ブローバックだけを楽しむことができます。

真ん中のボタンを押すと解除されますが、
スプリングのテンションで一気にフォロアーが前進するので
指で押さえ、ゆっくり戻すことをお勧めします。
フィールドストリッピングした画像です。
ストック付け根のピンを2本外すと
ストックとボルトアセンブルが取り外せます。

ついでにシリアルプレートも落ちてきます(笑)
ストック基部、ボルトが後退して当たる部分には
衝撃吸収材としてゴム(スポンジ?)の様な弾力のある素材が
貼られています。
ボルトは約60gと軽量です。
これにより、スピードが早くリコイルの軽いブローバックを実現しています。
ボルトとノズルは一体のユニットとなっています。

ノズルを前進させるとピストンカップが見えます。
リコイルSPと組み合わせるとこんな感じです。
トリガー、セレクター、ボルトリリースレバーを外すと
内部ユニットが丸ごと引き抜けます。
さらに、内部ユニットとバレルユニットを分割することもできます。

ここまで綺麗にユニット化されているのには驚きました。

ガスチューブ内にホップ調整用のロッドが内蔵されており、
これを介してホップ調整を外部から行うことができます。
ホップはおなじみのスリーブ型パッキンを
上からプランジャーで押すタイプです。

逃げの無いプランジャーでダイレクトに押す為
ホップ調整が非常にシビアで、1クリックで弾道が天高く飛んでいく
鬼ホップとなり、激変します。

また、遠距離での散りも激しく安定性に欠けます。

スペースは広いので、ユーザー側で色々工夫できそうです。
チャンバーパッキンのBB弾ホールドも相当きつく、
WAの旧型チャンバーに匹敵するほどです。
ユニット内部にはハンマーやシア類が見事に収まっています。
茶色っぽく見えるのが焼結合金製のパーツです。
手前がシア、奥がフルオートシアです。
動画にもありましたが、この個体はフルオート時に作動不良を起こし
BB弾がボロボロこぼれて発射されなくなってしまいました。

原因は色々あったのですが、主な要因は

・ハンマーがボルト後部を打撃し、その振動で負圧バルブが動いている
・チャンバーへのノズル食い込みがきつく、閉鎖不良を起こす
・フルオートシアのタイミングが早く、閉鎖している途中で落ちる
・抜弾抵抗が大きすぎる

の4点です。

チャンバーにノズルが食い込んでいく途中にハンマーが落ち、
閉鎖途中のボルト後部を打撃し(打痕くっきり)、
その振動で負圧バルブが大きく前進してしまい、
発射側にガスがあまり回っていない、、、
その状態でホップをかけると、パッキンを抜け切ることができず
発射されないままブローバックしてしまう、、、と言う現象が起きています。

ちなみにホップをOFFにすると、綺麗に全弾発射できました。
初速は下記の通りです。
初速は十二分に出ており、ガスガンとしては安定傾向にあります。

・使用BB弾:マルイ生分解0.2g
・ホップ状態:最弱
・使用ガス:HFC152a
・計測時の気温(室温):22.5℃
・使用弾速計:cb-625

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 最大値 最小値  高低差 平均 J値
81.2 80.3 80.4 79.8 78.6 80.6 77.5 79.9 78.1 79.0 81.2 77.5 3.7 79.5 0.63
動作の様子の動画です。
遠距離を狙ってホップを強くすると作動不良に見舞われると言うジレンマを抱えることになるので
遠射性能はあまり期待しないほうが良いと思います。
ただ、ホップ周りの空間が広く色々弄る余地がありそうなので、大化けする可能性もあります。

作動はスピードのあるシャープなブローバックで、コントロールもしやすく撃ちやすい、と言うのが第一印象でした。
撃って楽しい、動かして楽しい、弄って楽しい(?)の3拍子揃った遊べる一丁だと思います。
価格:\36540(税込) 全長:380mm(ストック展開時590mm)
重量:約2120g(空の40連マガジン込み) バレル長:????
発射方式:セミ/フルオートガスブローバック 装弾数:40+1発(ショートマガジンは20+1発)
ホップタイプ:可変ホップ サイト:着脱式フリップアップサイト
外部:20mmレール