東京マルイ
次世代電動ガン HK417 EARLY VARIANT

2014年12月22日に発売された東京マルイ製次世代電動ガンで
同社では初となる7.62mm系AR機種です。

実銃のHK417は軍用、民生用含めバリエーションや改良版が
数種類存在しますが、東京マルイは比較的初期型の物をベースに
モデルアップしています。
仕様はバレルが16インチ(インナーバレルは300mm)、
ハンドガードは13インチ、ストックはバットプレートが凹型、
グリップは傾斜が一般的なAR/M16/M4系と同じ27°となっています。

同梱されている物は

・取り扱い説明書
・クリーニングロッド
・ローダー一式
・BB弾
・セーフティキャップ
・ターゲットペーパー
・注意書きなどの小冊子

となります。
一番最初に目が行くのは5.56mmのAR/M16/M4系に比べ、
非常に大きなレシーバーです。

7.62mm用のマガジンを使用する為、マグウェルが大きくなっている他
実銃ではボルトも大きい為、レシーバーの横幅も大きくなっています。
セレクターはアンビタイプで、内部でギアを介し連結され
実際に機能します。
最初は動きが渋いのですが、使っているうちにこなれて
スムーズに動くようになってきます。

インターフェースが既存のAR系と変わらない為、
使い慣れている人ならば違和感なく操作できます。
レシーバーが肉厚になったことで、隙間が生まれ、
ダミーボルトの造形がより凹凸を増しています。

ダストカバーは実銃通り樹脂製で、
うまくファイバー入り樹脂の質感を再現しています。
ダミーボルトはチャージングハンドルと連動して動く他、
内部のブローバックとも連動して発射の度に前後に動きます。
ダストカバーを閉めるとこんな感じになります。

この状態でチャージングハンドルを引いたり発射すると
勢いよく開きます。
グリップは前述の通り、27°タイプを採用しています。
(現行のHK417A2やG28はもう少し角度の浅いタイプになっています)

モーターをグリップ内に収納している電動ガンにとって
グリップアングルの変更は非常に難しい問題です。

しかし、中にはグリップ取り付け基部を交換することで
モーター角度を調整し、グリップアングル変更に対応できる
構造の物も存在するので東京マルイがバリエーション展開を視野に入れているのならば
是非チャレンジして欲しいところです。
ストックは長いバッファーチューブに対応する為
HK416に比べて前後が長くなっています。
実銃ではバットプレートに互換性があり、ラウンド型や凹型を選べるようです。

東京マルイは凹型を採用しています。
ストックポジションは5段階で、921〜998mmまで全長を可変できます。

ストックにはマルイの特許でもある通電レール方式を採用しており
伸縮部分に配線を持ってこない構造となっています。
バットプレートは上部のボタンを押すことでロック解除、取り外せます。

バッテリーは同社SOPMODバッテリーを使用します。
ニッケル水素バッテリーで電圧は8.4V、要領は1300mAhです。

電動ハンドガンやコンパクトSMGで培った
ワンタッチ接続方式(これもマルイの特許)を採用しており
差し込むだけで接続完了となります。

バッテリー自体、構造上非常に脆いので取り扱いには注意が必要です。
ハンドガードはアルミの1本物です。

固定は根本下部のネジ2本で行っており、
マウントリングの様にバレルナットを締め込むシンプルかつ
確実な方法を採用しています。

取り外す時は、この2本のネジを外せばOKです。
巨大なプラスネジで、プラスドライバーでも外せますが
傷が付いてしまうのでエチゴヤ製の専用ツール使用をお勧めします。
ハンドガードを取り外すとこんな感じになっています。
ガスピストンはハンドガードに隠れて見えませんが
ちゃんとスプリングを使い、しっかり再現しています。

残念ながら同社次世代G36シリーズの様に
ブローバックに合わせて稼働はしませんが、指で動かせます。

ガスブロックのガスレギュレターも六角レンチを使う事で動かせます。
次世代からマルイの得意技となったアウター分割方式です。

ガスブロック先端から2ピース構造となっていて、
それぞれM14 P1.0 CCW(通称M14逆ネジ)にて接合されています。

アウターバレル、フラッシュハイダー共にアルミ製です。

緩み止めにOリングが入っていますので
ねじ込む際は破損に注意しましょう。
リアサイトはH&Kお馴染みのロータリーサイトです。
ピープ穴の大きさに応じた数字にはオレンジの塗料が入っています。

勿論回すことでピープ穴を選択できます。
左右には調整できますが、上下には調整できません。
フロントサイトはポストとガードがちゃんと別パーツになっています。

こちらは完全固定で調整できません。
フロント/リアサイトは根本のプラスネジを緩めると外せます。

レールはピカティニー規格準拠で作られているので、
各種アクセサリが装着可能です。
HK417のもう一つの顔が、この巨大なシースルーマガジンです。
5.56用20連PMAGと比較すると、その大きさは一目瞭然です。

マルイのマガジンにはしっかりダミーカートが入っており
なかなか良い雰囲気を出しています。

装弾数は20発/70発の切り替え式で、多弾数マガジンは600発入ります。
給弾口やボルトストップ用レバーの配置はいつも通りです。

次世代M4用マガジンと比べ、ボルトストップ用レバーのテンションが強くなっており
よりしっかりボルトストップがかかるように改良されています。
マガジンはマガジンボトムの六角ネジを外すと分解可能です。
この状態で、マガジン側面にあるスイッチを切り替えると
20発のリアルカウントモードと70発のフル装填モードが選べます。

写真の位置に切り替えるとリアルカウントモードとなります。
続いて分解です。

ピボットピンを抜くと、アッパーとロアを2分割できます。
テイクダウンピンはダミーなので叩かないようにしましょう。
チャンバーはSCARの物がベースのようで、専用のスペーサーパーツが付いています。
アッパーレシーバー内側です。
かなり肉厚なのが分かります。

チャンバー部分がバレルエクステンションのように伸びていて
給弾位置を調整しています。
チャージングハンドルやブローバックパーツも次世代M4系と同じ構造ですが
専用パーツとなっています。

チャージングハンドルのラッチは左右に交換可能です。
グリップ内の写真です。

今回からファストン端子による差し込みでは無く
Y端子によるネジ止め方式になっています。

これにより、射撃振動で外れることがありません。
これがHK417から採用となった新型のサマリウムコバルトモーターです。

高効率高トルクで、新しいジャンルのモーターとなります。
詳細なデータはこちら
バッファーチューブ回りの構造も従来通りです。
後部のキャップを緩めるとリコイルユニットが外せます。

リコイルウェイトは従来型と同じで、真鍮のスリーブが入っています。
バッファーリングはお馴染みネジロックでしっかり固定されているので
ヒートガンなどで100℃前後まで加熱しないと外せません。
バッファーリングの径も大きい為、5.56mm用のレンチが使えません。

そこで、工作機械の工具交換などに使う引っかけレンチを使います。
しかし、そのままでは爪が長すぎてネジ部分に傷をつけてしまう為
本体に当たらないようにグラインダーで削ったりと
これをベースに専用ツールを作る必要があります。

青いマスキングテープはレンチが当たって傷が付かないようにする
保護目的で貼っています。
バッファーリングを緩めたら、本体端子と配線のはんだを外して
配線を引き抜き、分解します。
引っかけレンチの爪が当たり、ネジ部分に傷が付いています(泣)

今回感心したのが、コード押さえの逃げ部分が貫通穴になっていたことです。
ここから配線を内側に引き込むことで、リコイルキャンセルした場合
バッファーチューブ内にバッテリーを納める可能が簡単にできます。

バッファーチューブの内寸は内径φ30mm、長さ155mmとかなり大きなスペースとなっています。
配線を外した後、バッファーチューブを回すと外れます。
後は従来の次世代M4系と同じようにメカボックスを外します。

シリンダーは加速シリンダーになっていました。
メカボックス内部は従来の次世代Ver.2と同様です。
一部が目立たないように黒く塗られています。
G&G 0.2gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 92.62 93.02 93.19 92.61 92.89 93.19 92.61 0.58 92.87 0.86
適正 90.97 91.79 91.55 91.49 90.97 91.79 90.97 0.82 91.35 0.83
G&G 0.25gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 82.12 82.16 82.52 82.21 82.37 82.52 82.12 0.40 82.28 0.85
適正 77.85 77.35 77.19 76.91 77.81 77.85 76.91 0.94 77.42 0.75
G&G 0.28gバイオ弾
ホップ状態 1 2 3 4 5 最大値 最小値  高低差 平均 J値
最小 76.72 76.39 76.70 77.07 76.76 77.07 76.39 0.68 76.73 0.82
適正 70.53 69.82 69.98 70.07 70.23 70.53 69.82 0.71 70.13 0.69
使用弾速計 : CHRONY M1
測定時室温(気温) :10℃
こちらが弾速データとなります。
動画と比べて少し初速が上がっていますが、恐らくこなれてきたからと思われます。

他の次世代電動ガンと同様、重量弾を適正ホップで飛ばした場合
初速が大きく落ち込む傾向にあります。

ノーマル状態では、0.25gの弱ホップくらいがちょうど良いバランスだと思われます。

動画の通り、新型モーターによってバッテリーが弱っている寒い屋外でも
しっかり動きます。

セミオート連射時のトリガーロックも起こりにくくなっており
トータルでの性能は大幅に向上しています。
2014.12.26 追記

上2枚が30mでのグルーピングになります。データ測定時の条件は

・室温8℃
・スコープはLEUPOLD VX・R 1.25-4x20
・レストはハリスバイポッド、姿勢はプローン
・使用BB弾はBURST BULLET 0.25gとG&G0.28gバイオ弾
・ホップは30mでやや落ち気味の弱ホップ

となります。

リコイルが有りながらもストック形状が秀逸で、保持が非常に楽です。
弾道も安定しており、いずれの弾も平均200mmを切っておりグルーピングは電動ガンとして非常に優秀です。
ゲームで使う分には、上質なサイトを乗せて良い弾を使ってあげるだけでDMRとして十分使用できます。

高い作動性と実射性能を兼ね揃えた素晴らしい電動ガンです。
価格:\82800(税別) 全長:921mm〜998mm
重量:4500g(マガジン、バッテリー込み) 装弾数:20発/70発(ノーマルマガジン) 600発(多弾数マガジン)
作動方式:電動セミ/フルオート バッテリー:専用SOPMODバッテリー
消費電流:配線レスにて未計測 バレル長:300mm
ホップ:可変ホップ サイト:オープンサイト(フリアは左右に調整可)
外部:M14P1 CCW レシーバー上部アクセサリーレール ハンドガード4面レール