D-BOY KNIGHT'S PDW

香港(?)のメーカー、D-BOY製KNIGHT'S PDWです。
D-BOY製と言っても、オリジナルは台湾VFCのKNIGHT'S PDWで
この製品は、VFCのフルコピー品です。
付属品も日本のメーカー製が元と思われる物が多数付属します。

写真はパッケージですが、何と本家KNIGHT'SのHPに掲載されている
写真をそのまま転用して、それっぽくしています。
KNIGHT'S PDW

実銃はアメリカ、KNIGHT'S ARMAMENTが開発した銃で、PDW(Personal Defence Weapon 個人防衛火器)として設計されました。

PDWとして有名なのは、H&K MP5KA4、MP7やFN P90等で、アサルトライフルとSMGの中間(どちらかと言うとSMG寄り)に位置します。
以前は拳銃弾やライフル弾をそのまま使用する事が多かったのですが、
近年では貫通力を重視した特殊な弾丸(P90は5.7×28mm、MP7は4.6mm×30mm)を使用することが多くなってきました。
KNIGHT'S PDWも例に漏れず、6×35mmと言う特殊な弾丸を使用します。

基本設計はM16系を踏襲していて、操作系統はほぼ同じになっています。
後方支援や非戦闘員の防衛用火器として設計されている為、非常にコンパクトで取り回しに優れます。
特殊な弾丸ゆえか、本格的な生産までは至らず、プロトタイプのみ製造された模様です。

そう言えば、KNIGHT'Sの公式HPとして存在しているHP(http://www.knightarmco.com/)は
個人が勝手に製作したもので、KNIGHT'Sはまったく関与していないと言う記事が過去のCOMBAT誌に掲載されていた
記憶があるのですが、真相はどうなのでしょうか、、、
パッケージを開けると、まず付属品の多さに驚きます。

・本体
・DBAL型バッテリーケース&充電器
・マガジン
・フォアグリップ
・10インチアウターバレル
・QDスリングスイベル
・BB弾、ローダー、クリーニングロッド

至れり付くせりに見えますが、付属品に至るまで
コピー品で形成されています。
本体です。
昨今の大陸製電動ガンの例に漏れず、
アッパー、ロア共に金属製です。
フロント周りの画像です。

レールはアッパーレシーバーと一体になっており、
バレル、ガスチューブはフリーフローティング構造まで
しっかり再現されています。
(元のVFCがしっかりしていた、と言うことになりますね、、、)

上部レールの寸法です。()内はピカティニー規格の寸法です。
・レール幅:21.05mm (21.209mm -0.127mm 〜 +0mm)
・溝深さ:2.90mm (2.997mm -0mm 〜 +0.203mm)
・溝幅:5.40mm (5.232mm -0mm 〜 +0.203mm)

意外とレールはピカティニーに近い事が分かります。
アウターバレルは特徴的なディンプルバレルです。

ガスチューブは実物同様、2本で構成されています。
左側面レールの先端が物凄いことになっていました(汗)

ちょっとぶつけたとか削れたというレベルではなく、
思いっきりひしゃげています。

このまま表面処理を行う辺り、流石大陸クオリティです。
2009.7.24 追記

アウターバレルを分解しようとしたら、
斜めになっている事に気がつきました(汗)

本当ならばバレル軸とサイドレール軸が一致しなくてはならないのですが
アウターバレルが下を向いている為、ずれてしまっています。

原因はアウターバレル根元のチャンバーブロックの穴精度で、
穴が曲がっている上にアウターとのクリアランスがガタガタでした。
アウターバレルはこのチャンバーブロックを介し、レシーバー下から
ネジ止めされているので、チャンバーブロックの穴が曲がっていると
そのまま曲がった方向を向いてしまいます。

幸いガタガタなので、クリアランス調整してやれば正規の位置に戻せそうです。
アウターバレルは8インチと10インチの2種類が付属します。
ガスチューブ基部のイモネジを緩めると、アウターバレルを外せます。
先端はM14P1逆ネジになっています。
ハイダーはKNIGHT'Sのフラッシュサプレッサータイプで、
2分割構造になっています。
レシーバー側面の画像です。

現在D-BOY KNIGHT'S PDWには

・刻印無しバージョン
・レーザー刻印バージョン
・掘り込み刻印バージョン

の3種類があります。
今回購入したのは、刻印の無い最初期ロットです。
セイフティはM16系でおなじみの形で、
操作感もまったく同じです。
ギア駆動によって、アンビセイフティも再現しています。

ギア駆動独特の粘つく感じの切り替え感です。
トリガーガードはおなじみKNIGHT'Sタイプです。
トリガーもM16系と同じ形状です。
グリップが薄く、上下に短いので日本人でも握りやすいです。
チャージングハンドルに連動してボルトカバーが動きます。
チャージングハンドルは戻しが渋く、引っかかっている感があります。

反対側のボルトストップを押せばボルトカバーが前進しますが、
非常〜に硬いです。
ストックは基部のボタンを押すとロックが解除されます。
このように折りたたむ事ができます。
折りたたんだ後、クリックボールで保持されるので
使っているうちに緩くなってくる、、、と言う心配はいらなそうです。
フロントサイトはフリップアップ式の物を採用しています。
M16系と同じやり方で、上下の調整ができます。
リアサイトは小さなレールとセットになっています。
こちらもフリップアップ式で、左右の調整ができます。

KNIGHT'S純正パーツで、このようなショートレール付き
フリップアップリアサイトってありましたっけ?
サイトピクチャーです。
M16系のピープサイトになれた人なら、すぐに使いこなせます。
マガジンはプラ製で、120連になっています。
マルイの生分解0.2gを使った限りでは、弾詰まりがありませんでした。

VFCの物はKNIGHT'Sの刻印があるのですが
D-BOY製は省かれています。
内部に配線が張り出していて、
マガジンに「最後の一押し」をしないとキャッチがかかりません。
付属のDBALタイプバッテリーケースです。
こちらはアングス製のコピーです。

KNIGHT'S PDWはバッテリースペースがほぼ無く、
基本的に外部バッテリーでの運用となります。
内部はこんな感じで、カセット式になっています。
セルはD-BOYマークの入ったミニセルで、
7本直列の8.4V 1100mAhです。

1A放電→0.5A充電してみましたが、534mAhしか充電できず
不活性化もしくはセルの電圧バランスが崩れています。

復活させるには時間がかかるので、
今回のデータ撮りは9.9VのLiFePO4バッテリーを使います。
充電器はAC220V用で、コンセントの形状が違うので
日本国内では使用できません。
フォアグリップはKNIGHT'S刻印が入っています。
後ろに住所の刻印があるのですが、
「Vero Beach FL」になっているので、
結構前の物を使いまわしているようです。

*現在の住所はColumbia Boulevard Titusville FL
BB弾は謎の0.2gが付属します。
汚れやゴミだらけのBB弾なので、使用しないようにしましょう。
説明書とDBAL用ステッカーが付属します。
説明書は日本語ではありませんが、なんとなく意味は分かります(笑)
分解はM16、M4系メタルフレームで主流となっている
スライド組み込み式で、フロントのロックピンを外すと
アッパーレシーバーが前方に抜き取れます。

フレーム間に段差があり、引っかかるのに注意と
チャンバー横の配線を外すのを忘れないでください。
簡単に3分割できます。

フレーム上下に結構ガタがあり、
この辺りはやっぱり大陸製と言った感じです。
何気にロッキングラグまで再現しています。
モーターは通称「机モーター」と呼ばれる
中華製モーターです。
磁力はそんなに強くなく、マルイのEG1000と似た感じです。

シャフトの長さはマルイで言う「ミディアム」ですが、
シャフトタワーの形状が違います。
ロアレシーバーからメカボを外すには、
マガジンキャッチとロックピンを外す必要があります。

マガジンキャッチ周りは、まずボルトストップを外し、
右側からマガジンキャッチを思いっきり押し込み
左側マガジンキャッチを回転させて抜き取ります。

ロックピンは薄い鉄板で3本一組になっているピンのうち、
写真で指のすぐ上にある1本のみがライブで、メカボを止めています。
これを外します。
取り外したメカボです。
基本的にマルイ Ver.2のコピーですが
アンビセイフティに対応させる為、セレクター周りがアレンジされています。

ワンタッチで逆転防止ラッチが解除できるのは便利です。
右側には、ボルトカバーを引っ掛ける為のパーツが付いています。

何気にQC(Quality Control 品質管理)シールまで貼られています。
現物は品質もへったくれも無いので、
なんだかなぁ、、、と言った感じです。
分解した画像です。
デチューンとして、スプリングがしなやかな不等ピッチスプリングに
交換してありました。

ベアリング付きSPガイドにスチール製ギア(セクターチップのコピー付き)と
豪華なラインナップですが、よ〜く見るとバリを取ってなかったり
傷だらけだったりと、粗末な作りだったりします。

通称「宇宙人の体液」と呼ばれる大量の緑色グリスは付いてませんでしたが
「ヤバイ臭いのする黄色のグリス」がたっぷり塗ってありました。
少しツンと来る、プチ刺激臭が充満したので換気をしました(汗)
軸受けは7mmベアリングですが、ギア軸を入れるとガタガタ動きます(笑)

ベアリングが破損し、中身がギアに噛むと
悲惨な事が起きるので、しっかりした品質の物に変えた方がいいでしょう。
ピストンは油溝のあるタイプです。

そして、ヘッドはなんと「水色」です。
給排気穴は2mmが9個と、明らかに多すぎです。
シリンダーヘッドやタペットです。
タペットは得体の知れない白い樹脂で成型されていて、
ノズルは半透明のポリカーボネイトっぽい物で成型されています。

タペットはマルイ M16A2、M4用と寸法が一致しました。
ノズルは全長が21.27mmと、これまたマルイ M16A2、M4用と
ほぼ合致する数値でしたが、先端に気密用のテーパーが無い
独特な形状になっている為、マルイ用が使えるかは
試してみないと分かりません。
この辺りはカスタムで取り上げていこうと思います。

シリンダーヘッドは、、、緩衝材が小さい&ただのゴム板です。
シリンダーは、、、加速ポートにバリが出ています、、、

写真は撮っていないのですが、チャンバーはM16用メタルチャンバーっぽいです。
しかし、ホップダイヤルパーツの寸法ミスで、ダイヤルが空回りして
ホップ調整ができないと言う欠陥パーツでした。
(実際の調整はギアに細いマイナスドライバーを突っ込んで、、、)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 最大値 最小値  高低差 平均
86.28 86.77 86.26 87.19 86.60 86.92 87.01 86.99 86.54 86.33 87.19 86.26 0.93 86.69


使用BB弾:東京マルイ 生分解 0.2g
使用弾速計:クローニーM1
ホップ:やや浮き上がって落ちる飛距離重視

初速は非常に安定しており、マルイ製ノーマル電動ガンとほぼ同じ数値で、安心して使用できるレベルです。
実際に各部を動かし、撃ってみた動画です。
実射性能は良い、、、と思いきや、突如急激にホップがかかり、空高く飛んでいく弾道へと変わってしまいました。
原因はメカボ内の刺激臭グリスで、連射の熱で柔らかくなったのかバレル内に大量に流れ込み、
弾に変な回転をかけていた様です。
動画の撮影前にバレルはクリーニングしてあったのですが、撃ち終って撮影用に再度分解した時は
バレル内がギトギトになるくらい、グリスが回っていました。

総合的に見ると、出来のいい物をコピーしても、詰めが甘い&適当仕事で台無しになっている感じがあります。
素材としてはいいと思いますが、購入するとしてもそれなりのリスクを覚悟して買わないと後悔すると思います。
性能的に見ても、まだまだ国産電動ガンには遠く及ばないと感じました。
価格:\20000前後 全長:442(491)mm〜665(718)mm ()内は10インチバレル装着時
重量:約2400g(空マガジン込み) 装弾数:120発(各種M16用マガジンが使用可能)
作動方式:電動セミ/フルオート バッテリー:外部バッテリー
バレル長:230mm ホップ:可変ホップ
サイト:着脱式フロント&リアサイト(上下左右調整可) 外部:M14P1逆ネジ、汎用レール