お手軽スプリング製作

皆様、「このスプリング、もう少し柔らかければ、、、」、
「適合するスプリングが無い!」と言うことを一度は経験されたと思います。

そこで、無い物は自分で作ろう!と言うことでスプリングを自作します。

今回はマルイパイソンのソフトスプリング製作を例にとって紹介いたします。

左の写真がパイソンのハンマースプリングですが、こんな形のスプリング、
ホームセンターではほとんど取り扱っていません。
今回材料となるのがピアノ線です。
これはホームセンターで手に入る物で、写真の物は4m巻きで\98でした。

スプリングは線径が太いほど強くなっていくので、太さを何種類か揃えます。
今回は1.2mmと0.9mmを用意しました。
ちょっと写真がぼやけてしまいました。

スプリングを製作するに当たって、線を「巻く」物を調達しなくてはいけません。
パイソンのハンマーSPの内径はほぼ7mmなので、M7のネジ等を用意します。
少し長めの物を用意した方が作業しやすいです。
手近にM7ネジがなかったので、M6にビニールテープを巻いて製作しました。

これにピアノ線を巻いて、スプリングにしていきます。
ピアノ線を巻く時、ネジをバイスに固定すると作業性が大幅に上がります。

巻く方向、回数、形に気をつけながら慎重に巻いていきます。
巻き終わった後、スプリングが外側に広がってしまった場合は
写真のようにネジとナットで挟んだりして形を整えていきます。
装着してみて、OKの様でしたらばねの「素材」は出来上がりです。
このままではばねとして使えないので熱処理を施します。
熱処理は台所のガスコンロで十分です。
ボールに水を張って、冷却水とします。
スプリングをペンチ等の長い物でつかみ、コンロで炙っていきます。
この時、一気に火の中に入れると焼き入れされてしまい、
その後のフォローが非常に難しくなります。
遠火でじっくり炙るのがポイントです。
炙るタイミングについては次に説明します。
鋼の熱処理は、焼き入れ、焼き戻し、焼きなまし、焼きならしの4種類に大別されます。
焼き入れ、焼き戻しは基本的にセットで行われ、焼き入れで硬くした鋼を
焼き戻しすることによって粘りを与えます。
熱処理に関しては、いずれ特集を組んで詳しくお話いたします。

ばねも焼き入れ→焼き戻しによって粘りのある形にして使用します。
しかし、焼き入れ→焼き戻しの工程は温度、時間の管理が非常に難しく
まず初心者では不可能です。
そこで、いきなり鋼を焼き戻しの状態にしてしまいます。

焼き戻しの温度は200〜250℃近辺で、鋼はこの温度帯になると
写真のように青く美しい酸化皮膜を形成します。これをテンパーカラーと言います。
(熱処理によるガンブルーは、正にこれのことです)

ピアノ線を遠火でゆっくり炙り、全体が青くなるまで熱します。
青くなった後、鈍いねずみ色になったら既に焼き入れされた状態です。
既に硬くもろい状態になってしまい、折れやすくなってしまっています。
仕上げです。
まんべんなくテンパーカラーになったのを確認したら、
水に入れて急冷します。

これにて、熱処理は完了です。

こうすることにより、ピアノ線を使用して家庭でもばねを作ることができます。