1J以下での40m狙撃考察

「1J以下で、40m先は狙い撃てるのか?」この意見については、できる、できないと大きく2つに別れています。
今回は、この40m狙撃について検証、考察していきたいと思います。
今回使用した銃は、APS−2ORベースの偽AWMです。主なカスタム点は
・FALS(旧型)組み込み
・バレルに3点支持加工
・アウターとインナーの間にスペーサーを入れ、ガタ取り
・ノズル延長加工
・自作ツインOリングピストン組み込み
・ノーマルスプリング+ピストンに10mmスペーサー
・シリンダーは純正に黒染め&テフロン加工
・シリンダー内部はシリコングリスをシリコンオイルで薄め、マイクロセラを添加した物を使用
・自作トリガー
・自作ストック
・スコープはTASCO AG3〜9×50WA
使用したBB弾は、東京マルイのスーパーグレードBB弾0.25gです。初速は
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
85.7 86.4 86.2 86.6 86.6 86.3 85.8 85.9 85.8 85.9
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
85.7 85.9 85.7 85.7 86.2 85.9 86.4 85.8 86.1 86.3
最大値 最小値 平均値 平均値J換算 高低差
86.6 85.7 86.0 0.93 0.9

気密の程ですが、ノズル先端を押さえると約3分、
バレル先端では1.5秒程気密を取っています。
次に、銃を水平にしてどこまで弾が飛ぶのかを計測してみました。
バレルの上に水平器を取り付け、ちょうど水平になる位置で銃を固定。
ホップは一旦ほんの少し浮き上がり、その後落ちる弾道にセッティングしています。
銃の高さは地面から約1mです。
発射後、マズルから着弾点までを巻尺で測定しました。その結果、

・最大飛距離(地面に落ちるまで):52m
・水平飛距離(落ちはじめの目測):38m

という結果になりました。
ホップの調整具合では、十分40m先のターゲットに届く射程です。
上の写真は、25m先のターゲットを撮影した物です。レティクルで覗くと、、、
今回40m狙撃で使用したターゲットです。
A4サイズのターゲットペーパーを脚立に4枚張り合わせたサイズで、
縦605mm、横370mmあります。ちょうどA2サイズを一回り小さくしたようなサイズです。
左についているのはドライバーにティッシュを貼り付けた物で、風向きを調べるために使用しました。
上の写真が、40mの位置のターゲットです。40mは巻尺で計りました。
スコープで40m先のターゲットを見た画像です。スコープの倍率は4倍です。
狙点は上2つのブルズアイの中間に設定しました。
その時の銃の角度は、水平器を見て分かる通り、若干下を向いています。
この日の気象データは
・気温:19℃
・天候:晴れ
・風速:南の風6m
です。木の枝が揺れるほどの風でしたが、風がやんだ時を狙い、発射しました。
銃は狙点が決まった後は万力でレストし、動かないようにしました。
ターゲットへは合計50発打ち込みました。
上の2枚が、50発撃ち込んだ後のターゲットです。ターゲットへは24発命中、脚立のフレームに13発命中、外れが13発でした。
命中した後とフレームが重なる位置が4個所あるので、実質命中は33発となります。
外れた弾も、風に流されて脚立をかすめるような感じでした。

風の合間をぬっての狙撃といえど、十分40m先を狙い撃てることが分かりました。40m先を狙い撃つポイントとしては、
・使用するBB弾を選ぶ(マルイスーパーグレードやマルゼングランドマスター等、精度の高いもの)
・風は無風が好ましい
・ホップはほんの少し強めにかける
・初速を安定させる
・バレルはいつもきれいに
の5点が上げられます。
今回は屋外でのテストでしたが、いずれ屋内で完全無風の元、テストしてみたいと思います。