ヒューズの有無とサイクルの変化

電動ガンのチューンを行う際、よく行われるのがヒューズレス化で、
少しでも接触抵抗を無くし、サイクルを上げると言う物ですが、
反面、安全対策でもあるヒューズを取り払ってしまう為、
場合によっては重大な破損事故を起こす可能性もあります。

そこで、実際にサイクルを計測してみて、ヒューズレス化は
本当に有効なのか、を検証してみたいと思います。
計測条件は下記の通りです。

使用電動ガン:東京マルイMP5A4(フロントがG3なのは気にしないでください^^;)
メカボックス:ノーマル
モーター:EG700
配線:ノーマル
バッテリー:イーグル模型TC103 8.4V 1600mAh
充電器:RCファクトリー スーパーコンピュータ2 2.2A充電
計測装置:SOUND ENGINEとPCマイク マイクと銃口の距離 2m

SOUND ENGINEを用い、電動ガンの発射音を取り込み、
その波形を数えてサイクルを計測します。
まずはノーマルのガラス管ヒューズ15Aでの計測です。
結果は16発/sと、公称連射サイクルと合致しました。この状態でも、かなりのサイクルが出ています。
次に、車用の平型ヒューズ15Aでの計測です。
このヒューズは、線を挟み込むだけで導通するワンタッチ式となっています。

結果は、17発/sと1発/sサイクルが向上しました。ヒューズ自体の抵抗値は、同じ15Aならさほど変化は無いはずなので、
線を取り付ける方式で、接触抵抗が軽減されたのでは?と考えられます。
最後に、ヒューズレスでの計測です。
結果は平型シューズと同じく、17発/sとなりました。
音声波形を見ると、平型ヒューズよりもほんの気持ち早い気がしますが、殆ど誤差の範囲内だと言えます。

この結果、この計測条件下では、ヒューズレスと平型ヒューズは変化が無く、ヒューズレス化は安全対策が無くなるという
メリットの無いものだと分かりました。

違う条件下では、この方式は当てはまらないかもしれませんが、基本的に安全対策を取り外すと言う物は
デメリットの方が大きい物となるので、チューンする際にはなるべく、ヒューズを備えてもらいたいと思います。