LiFePO4 B.I.F SYSTEM

先日、D-BOYのKAC PDWを購入したのですが
どうもレーザーモジュール型のバッテリー使用というのが気に入りませんでした。

バッテリーを仕込めそうな部分と言えば、ガスチューブ部分とストックパイプ程度でしたが
ミニセルは収納不可、単四サイズではパワーが確保できる本数を収納できない、、、
と言うことで悩んでいたところ、以前フォアグリップを選定していたときにストラトさんが

「TANGO DOWNタイプのフォアグリップにCR123Aが3本入りますよ」

と言っていた事を思い出し、「フォアグリップ内にバッテリーを仕込めないか!」と思いました。

LiFePO4なら3セルで駆動に必要な電圧を確保できる上に、
容量の少なさは超急速充電でカバーできるので、
ATLANTISのCR123A型LiFePO4を使うことにしました。
ベースになるフォアグリップはBUILDING FIREと言う謎のメーカーの
TANGO DOWNタイプQDフォアグリップ(TAN)です。
充電時、着脱することを考えてQDタイプを選択しました。

ミニセルLiFePO4の記事を書いたときに組んだバッテリーでは
フォアグリップ内に入りきらず、数mmはみ出してしまいました。

そこで、バッテリーをばらし、コンパクトに組み直すところから始めました。
必要最低限の全長、と言うことでセル同士を直接はんだ付けすることにしました。

バランスコードは+極に2個あるガス抜き穴の片方にはんだ付けしました。
+極には、はんだ付けの為にはんだを乗せてあります。
相手側の-極にもはんだを乗せておきます。
セル同士がまっすぐ乗るレール状の物(私はマウントベースを使用)に
セルを乗せ、はんだごてをセルで挟み込むようにし、
一気に+と−極、両方を加熱してはんだを溶かします。
はんだが溶けたら、すかさずこてを引き抜いてセル同士をくっつけ、
お互いをはんだ付けします。

すると、この様に最低限のクリアランスでセルを固定できます。
これをセル数分繰り返し、コードの長さを整えてシュリンクで覆えば
コンパクトLiFePO4バッテリーの出来上がりです。
コネクタはディーンズを使用し、今回のレイアウトにあわせて
写真の様にオフセットした形でコネクタを取り付けてあります。

コネクタの絶縁にはホットボンドを使用し、入念に絶縁を行います。
ホットボンドは熱で軟化しますが、軟化温度は80〜90℃と
普通にバッテリーを使っていればまず達しない温度なので
強度的な問題はありません。
グリップ側の加工です。
そのままだとバッテリー穴が貫通していないので、
あらゆる手段を駆使して大穴を開けます(笑)

その前後を、彫刻刀やリューターなどで削り、
メインコネクタとバランスコネクタの収まる場所を確保します。

ここは根気のいる作業が続きます。
バッテリーを入れると、こんな感じになります。
固定レバーと干渉しなければOKです。
全て組むと、こんな感じになります。
次に、フォアグリップを装着する位置を決めたら
本体側レール部分にコネクタの通る穴を開けます。

穴あけで大まかな肉をそぎ落としたら、ヤスリやリューターで仕上げます。

ここもど根性作業です。夏場は汗ダラダラです。
これに合わせて、本体側ハーネスも作り直します。
こんな感じで、コネクタが顔を出すようになっています。
着脱も考え、このくらいコードが出るようにレイアウトしました。

このままではコードの色が目立つので、シュリンクを被せておきます。
これが完成図です。
KAC PDWの色まで変わっているのは気にしないでください(笑)

これで、B.I.F SYSTEM (Battery In Foregrip SYSTEM)の完成です。
外部に配線を露出させることなく、写真の状態で撃てます。

気になる燃費とサイクルですが、D-BOY KAC PDWの
購入時と同じ内部仕様(ほぼノーマル電動ガンと同じ)で15.5発/s、
付属120連マガジン12本目半ばで停止したので約1400発発射可能でした。

一回の充電で一日遊ぶ、というのは厳しいかもしれませんが
無くなったその場で充電してしまえば、再びバリバリ撃つことができます。
充電はフォアグリップを外して、グリップごと行います。
レーザーモジュール型バッテリーケースが、そのままフォアグリップになった感じです。

LiFePO4の特徴でもある「超急速充電」が可能で、
写真では5Aにて充電しています。

使用している充電器(HYPERION EOS 0606i AC/DC)が
最大50Wしか出力できないので、出力電圧との絡みもあり
常に5Aで充電にはならず、大体4A前後での充電となりました。
電動ガンがドライブ不可能な状態から、僅か7分で満充電状態になりました。
LiFePO4対応充電器の大半がDC12V入力対応なので、
鉛蓄電池や車のバッテリーに充電器を接続すれば、
フィールドにて短時間で充電することが可能です。

こんな感じで電池が切れたら即充電、と言う
従来とは違う運用方法をとらなければなりませんが、
充電器のセッティングの手間さえ惜しまなければ
バッテリー切れを考えないで遊ぶことができます。