E-T-A 1626-3 サーキットブレーカー

車用ミニヒューズの取付け規格と同じで、繰り返し何度でも使用できる
サーキットブレーカーと呼ばれる特殊なヒューズです。

製造しているのはドイツのE-T-Aという会社で、
各種プロテクション機器や電力制御機器を製造しています。

日本支社のHPはこちらになります。
http://www.e-t-a.co.jp/jp_home.html

遮断電流は5、7.5、10、15、20、25、30Aで、
仕様書によると抵抗値による電圧降下は150mV以下という事でした。

価格は1個\1000前後です。

*2012.7.11 追記*
型番を1620-3と表記しておりましたが、1626-3の間違いでした。
修正してお詫び申し上げます。
寸法は取付けのブレード部分を除き、
25.8mm×13.3mm×7mmと、結構コンパクトです。

過電流で遮断すると、写真の赤い部分が飛び出します。
ここを再び押し込むとリセットされ、再び導通する仕組みです。

内部はバイメタルによって、温度で接点を引き離す
サーマル方式になっていて、接触抵抗が小さいのも特徴です。
このサーキットブレーカーは交換が不要なので、
写真の様に端子に直接コードをはんだ付けできます。
これによって、従来のヒューズの様に
ホルダーとの接触抵抗を気にしなくて良いと言うメリットもあります。
試作してみたハーネスです。
このように、配線の途中に噛ませる形で使用します。
実際にMOEハンドガード内に組んでみた画像です。
全然邪魔になることは無く、綺麗に収まります。
実際に、装着前と装着後でロックタイムと
サイクルに差は出るのか、テストしてみました。

オシロスコープとインパクトセンサーを使用し、
モーターが回り始めてから銃口先20cmの
センサーに当たるまでの時間(ロックタイム)と、
単位時間辺りインパクトセンサーに何発当たるかを調べています。

バッテリーは常に同じ充電コンディションを保てるように、
FLAMEのリフェ9.9V 800mAhを使用しています。
サーキットブレーカー無し ロックタイム測定1回目です。
赤がバッテリーの電圧降下で、黄色がインパクトセンサーの着弾信号になります。
赤が急激に落ちた時が、モーターの回り始めになります。

値はdxの部分を読み取り、64.167msとなりました。
2回目です。こちらは65.000msになりました。
2回測って、平均を取ると大体その銃のロックタイムになります。

平均値は64.584msです。
続いてサイクルです。
4発当たるのに、217.500ms要していることから計算すると
18.39発/sとなります。
続いて、サーキットブレーカー有りのデータです。

ロックタイム1回目は68.333msでした。
2回目は65.000msでした。
平均を取ると、66.667msとなります。

有り無しでの差は2.083msと、
ほぼ人間の感覚では感じ取れない誤差程度の値となりました。
続いてサイクルです。
4発当たるのに222.500msかかっているのから計算すると
17.98発/sとなります。

有り無しでの差は0.41発/sと、こちらはちょっと差が見られる感じです。

しかし、劇的にサイクルやレスポンスが落ちるという事は無く
むしろ何か事故が起きた時の安全対策と考えると
メリットの方が遙かに大きいと思います。

最近はリチウム系の高出力バッテリーも普及してきて、
大出力が故にセッティングミスで動作が渋くなっているのを
強引にドライブさせている事例も見受けられます。

そういった時、ヒューズが付いていると作動し、
何か負荷がかかっている事を知らせてくれる役割も果たします。

電動ガンには、可能な限りヒューズを取付けましょう。
サーキットブレーカーは有効な選択肢を私たちに与えてくれたと思います。