トータルチューン

チームメイト経由で、我が家にJAE-100がやってきました。
箱出しでまともに作動せず、何とかならないかとの事でした。
症状としては

・給弾はされるが弾がまったく飛ばない
・弾ポロする
・ホップがまったくかからない
・連射速度が極端に遅い(秒10発程度)

との事でした。早速チェックしてみます。
バレルを分解したところ、、、

本来あってはならない場所に溝が見えます(笑)
バレルが上下逆さまに組み込まれています。
弾ポロ&ホップがまったくかからない原因はコレです。
とりあえず、ちゃんと組みなおしておきます。
何と言うか、呆れて物も言えないレベルです。

ちなみにバレルは外径8.48mmとマルイ純正に比べて若干細いです。
なので、純正採寸と思わしきチャンバーとのクリアランスはガタガタです。
次にノズル周りのチェックです。
デチューンでノズルに穴あけされていたので、
ノズルはマルイM14用に交換したとの事でした。

動かしてみると非常に動きが渋くなっていました。
原因はタペットプレートで、ノズルとの接合部がタイトすぎて
ノズルを内側に圧迫し、歪めてしまっています。
結果、シリンダーヘッドのパイプを締め付け、動きが渋くなってしまってます。
ノズルがタペットにスムーズに入る位まで接合部を削ります。
一番奥まで抵抗無くスムーズに入るようになればOKです。

ちなみにタペットは独自寸法で、マルイM14用とウイング位置が違う為
取り付けしても純正ギアのままでは給弾不良を起こし、使用できません。
タペットカム増設が必要となります。
再びチャンバーです。

ノズルを入れたところ、途中で止まってしまうくらいキツキツです。
初速がまったく出ないのは、これらによる閉鎖不良が原因です。

とりあえず、スムーズにノズルが動くようにチャンバーを研磨します。
リューターに適当なビットを取り付け、#320の紙ヤスリを短冊状に切ったものを
セロテープで旗の様に貼り付けます。
これを、回転方向に対して目が立つようにくるくる巻いていきます。
これをチャンバーに入れ、回して研磨します。
遠心力で紙ヤスリが広がり、チャンバー内壁を削っていきます。
一定間隔でリューターを前後させ、満遍なく削っていきます。
チャンバーは樹脂なので、あっという間に研磨できます。
ノズルが抵抗無くスムーズに前後する位に調整します。
続いてタペットスプリングです。

全長がまったく足りておらず、タペットが途中で止まると言う素敵仕様です。
スペーサーとして、φ4mmのアルミパイプを切った物を噛ませます。
最終的に、5mmスペーサーで落ち着きました。

スペーサーはタペット側ではなく、メカボ側に噛ませてください。
可動部分に噛ませると、抵抗となり動きが渋くなります。


ここまでやって、付属ピストンにSYSTEMA M90スプリングを入れて
85m/s@マルイ0.2gまで上がり、給弾も確実に行われるようになりましたが
思ったより初速が上がらず、しかもばらつきが酷く(偶に50m/sが出る)
まだ使い物にはなりませんでした。

さらに原因を探っていきます。
メカボ内部の先端部分を見ると、金型のエジェクターピン跡が
凸方向で残っており、タペットが引っかかっていました。
ここも丁寧に削って慣らしておきます。
バレルを組み込もうと手に取った瞬間、
バレルがガタつくような感触があったので切り欠き位置を調べました。

上がJAE-100付属で下がマルイM14 SOCOM用です。
JAE-100の方がマルイ純正と比べ、0.4mmほど切り欠きが後ろにありました。
しかも切り欠き幅が広く、バレルがチャンバー内で前後すると言う
とっても素敵仕様になっていました。

ガタガタチャンバー内では、当然パッキンも一緒に動き
気密部分の位置が前後していました。

切り欠きを埋め、切り直すのも面倒なのでSOCOM用を移植しました。
少しキツめに固定され、前後のガタは皆無です。
シリンダーヘッドのパイプを見たところ、
内径が4mmと、マルイ純正の4.8mmに対し0.8mm細くなっていました。
ここで少しロスが生まれているようです。

このJAE-100、シリンダーがマルイVer.2、Ver.3等と同じ長さで
(マルイM14は若干長い専用品を使用)
それに合わせ、シリンダー周りが独自設計となっている為
シリンダーヘッドがVer.7と同規格か確証が持てませんでした。

そこで、このヘッドをベースにしてパイプ内径を広げます。
そのままドリルを突っ込むと間違いなく裂けるので
試行錯誤した結果、マルイ純正ヘッドのパイプを移植することにしました。

左のパイプは、マルイヘッドより摘出した純正品です。
抜け止めのリム部分があるので、ヘッドを破壊しないと取れません。
ヘッドの裏をφ7mmのドリルで慎重にほじくり、パイプを摘出します。

マルイから摘出したパイプは、最終的に接着するので
接着剤が回りやすいように、リム部分に切り込みを入れておきます。
マルイ純正パイプを入れます。
続いて、30分硬化型のエポキシ接着剤をたっぷり付け、接着します。
シリンダーヘッド側に、接着剤が入り込むようなアンカー穴を開けると
接着強度が増します。

接着剤をつけ終わったら、メカボにタペット、ノズルと一緒に仮組みして
ノズルのセンターを出した後、安置して硬化を待ちます。

これにて、92m/s@マルイ0.2gまで向上しました。

加速シリンダーの場合、パイプ内径を絞っても瞬間圧力が稼げて
高い流速を得ることができるので初速はそれほど落ちないか
逆に向上するのですが、フルサイズシリンダーにロングバレルだと
最初から最後までダラダラとしたエアの流れになり、効率が落ちます。
発射系は落ち着いたので、駆動系を見ていきます。

写真は付属軸受けをメカボに入れた画像です。
視認できるくらい寸法が合っておらず、ガタガタです。

マルイ純正の樹脂軸受けを入れると、多少緩い位で落ち着きましたが
穴自体、精度がまったく出ていないので樹脂軸受けはともかく
ベアリングは使用しない方がいいでしょう。
ピストンはナイロンに充填材混入と思わしき素材です。
ピストンヘッドはグリスで変色&大きな給排気穴5つと
品質的にも機能的にもイマイチなので
純正のヘッドと重りに交換しました。

極端にサイクルが遅いのは、モーターがトルク型だと思いきや
本当にその程度の回転数しか出せない低品質モーターの様で
とりあえず代用品が見つかるまではこのままです。

ちなみにこのJAE-100に使われているギアは、
Ver.2、Ver.3等に使われている純正ギア(ギア比 18.72:1)と
同じギア比の物でした。
ここまで調整して、やっと使い物になるようになったJAE-100です。
価格は確かに安いのですが、これだけ手間をかける事を考えると、、、
このストックに特別思い入れがない限り、手を出さないほうが無難です。

内部はこれで何とかなりましたが、ストックの強度問題を
どうクリアするかで、またしばらく悩みそうです。

下のJAE-100はマルイM14 SOCOMに
JAE-100ストックを移植した二個一モデルです。