トータルチューンと気密周り対策

TAG ARTのSTONER LMGは完成度が高そうで、
色んな所で「抜けている」所があり、ノーマルのままで使用するには
辛いものがあります。

今回はゲームユースを考え、トータルチューンと
各部欠点の解消を行っていきたいと思います。

まずはセイフティです。
私の個体では、何度かセイフティ操作を繰り返すとセイフティが
OFFの状態で固まってしまい、びくともしなくなってしまいました。

分解してみると、クリックボールのはまる部分の加工がおかしく
左右の凹みが均等でない上に、変形して歪んでいました。
ここにボールが乗り上げ、動かなくなっていました。
φ3のドリル先端で、小さい凹み部分を少し掘り下げてやります。
手でキュキュッとやる程度でOKです。
はみ出していた部分はヤスリで慣らします。
セイフティは角が立ちまくっていて、指を切ってしまうので
エッジをヤスリで丸めておきます。
次にメカボのチューンです。

画像はチューン後のメカボックスで、配線が増えているのは
後々解説していきます。
メカボに施す加工は、、、

・タペット、ノズル変更&加工による気密周り対策
・スイッチを大容量の物に交換
・トリガー連動給弾化&配線交換

です。
まずはスイッチです。
純正では定格0.5Aの小さなマイクロスイッチが付いてきますが
もちろん容量不足で、簡単に溶着して暴走します。

そこで、容量の大きなマイクロスイッチに交換します。
今回使用したのはオムロンのV-155-1A5と言うマイクロスイッチの
レバー部分を切除した物です。
定格は15Aあり、ノーマルスプリング付近の負荷なら
十分お釣りが来ます。千石電商にて\368にて購入可能です。

元々のマイクロスイッチをつけていた下側のネジ穴をそのまま使い、
丁度スイッチの押される部分で角度を決め、上側のネジ穴をマーキングして
M2のタップをメカボに切ります。M2は折れやすく、慎重な作業が必要です。

スイッチの2番端子は邪魔なので切り取っておきます。
ここに、純正配線を参考に配線を引きなおし、はんだ付けしていきます。
付属のノズルは先端部がフラットに近く、パッキンに食い込めない為
気密が取れませんでした。
そこで、付属ノズルと同じ長さのP90用ノズルを使用します。

ところが、P90のノズル長では先端のテーパー部分が
僅かにパッキンに食い込めず、気密漏れを起こしてしまいます。
なので、タペットプレート前面を0.5mm削り、前進量を増やします。

これで給弾、気密共にしっかり取れるようになります。
タペットが前進した分、セクター軸に干渉する部分を削ります。
ここを削らないとタペットが前進できません。

画像では軸の干渉部分のみを削っていますが
赤い線で引いたように、ここがストレートになるように削ると
タペットの動きがスムーズになります。
スプリングをライラの90SPに交換しました。
前述の気密処理とスプリング交換で、
92m/s@0.2g(ホップ最小)となりました。
純正SPガイドについているワッシャーを移植しておきます。
私の個体はマガジンの感度が悪くなってしまったので
純正の音感メカを捨てて、トリガー連動の強制給弾式にすることにしました。
その為、メカボ側にトリガー連動用の配線を取り付けます。

まずはスイッチの1番端子に、+側の配線をはんだ付けします。
あまり大電流は流れないので、細いコードでも大丈夫です。
続いて、バッテリーに繋がるマイナス側配線の途中から
トリガー連動のマイナス線を取り出します。

メインコードで、赤丸で囲んだ部分の被覆を剥ぎ、
トリガー連動のマイナスコードをはんだ付けし、
絶縁処理しておきます。

これでトリガーを引くと、これらの線にも電源が供給され
マガジンのモーターを回すことができます。

ちなみにバッテリーはマガジン内に収納するので、
それを考慮して電源コードの長さを決めます。
前出し配線の類は外しておきます。
これがマガジンの音感センサー基盤です。
ICは斜めに取り付けられ、各部品もショートしそうなくらい
適当なはんだ付けをされています。

IC右上に見えるのが感度調整ボリュームだと思いますが
回しても、なんら変化は無く、、、
最終的に、この様にすっきりしてしまいました(笑)

純正基盤やスイッチ類は全て除去します。

ミニコネクターが、メカボから伸びた配線に接続されるようになっています。
このマガジンに使用されているモーターはミニ四駆と同じもので、
8.4V〜12Vなどかけられると、あっという間に逝ってしまいます。

そこで、三端子レギュレターを用い、簡単なレギュレター回路を作ります。

三端子レギュレターとは、一定範囲内の電圧を入力すると
決まった出力の電圧を出す、と言う電子部品です。
今回使用したのは7805と言う5Vを出力するタイプで、最大1Aまで
出せる物を使用しています。

出力以上の電圧〜MAX30Vを繋ぐと、5Vピッタリにして出してくれます。
回路図です。
使い方は簡単で、入力〜GNDと出力〜GNDに0.1μFの
セラミックコンデンサを入れ、
後は三端子レギュレターの各足に入力、出力、GND(マイナス)を繋げばOKです。
裏側はこんな感じです。
5Vでおそらく定格ギリギリだと思いますが、
今のところ問題なく快調に動いています。
フタに、メカボと接続するコネクターが通る穴を開けておきます。
続いてグリップとメカボの隙間対策です。
隙間は約2mmあり、M3のワッシャーを4枚、瞬着でくっつけた物を
スペーサーとします。
この様に、グリップにも瞬着で固定します。
写真上側はワッシャーがグリップに干渉し、
穴が少しずれるのでグリップを削って対処します。
すると、フレームとグリップの間に極微量の隙間が空き、
しっかりグリップを取り付けることができます。
続いて配線の取り回しです。
メカボとチャンバーの隙間に、かろうじて配線が逃げるスペースがあるので
そこからバッテリーへのメインコード、マガジンへの電源コードを出します。
純正配線の太さが限界で、16Gシリコンコードなどを使う場合は
フレームやチャンバーを削る必要が出てきます。
届かなかったので延長(笑)
配線はフィードカバー内側のフタが無理なく閉まるように
チャンバーを跨いで取り回します。

これで、配線は完了です。
お好みでフォアグリップやドットサイトを取り付ければ完成です。
これで懸念されていたトラブルは一通り解消され、
思いっきり撃ちまくることができます。

↓はこれらのチューンを施し、試作型G-HOPを組み込んだ
遠距離射撃型チューンの動画です。
純正より飛距離が上がり、遠距離まで弾幕を張ったり
援護射撃が可能になっています。