バンカーバレル製作

APS−2で気密やホップに並んでユーザーを悩ませるのがバレルの振動です。
バレルの振動は各社から販売されているバレルスペーサー等を使用することにより軽減できますが、
長いバレルをカバーするだけのスペーサーとなると数が多く、値段が高くなってしまいます。

お手軽かつ低予算でできる振動防止策はないかと模索していたところ、相互リンクしていただいているキッチンテーブルガンスミスの
けいずさんが、インナーとアウターの隙間に砂を充填するという方法を掲示板で公開されていました。
けいずさんはサンプロM40への使用でしたので、私はAPS−2へ応用してみたいと思います。
砂の中にぽつんとバレルが見えている状態は、ゴルフで言うバンカーの状態に似ているので、
勝手ながらバンカーバレルと名づけてみました。

砂浜で石を落した時、石は反発せずに落ちます。これは砂が細かい粒子で、自身が変形することにより衝撃を逃がしていると
衝撃エネルギーを砂の粒子を次々伝わるうちに減衰してしまうという作用が働いているからです。
今回のバンカーバレルに応用するのは後者の原理で、インナーとアウター間に砂を詰めることにより、インナーバレルの振動エネルギーを
減衰させてしまおうという物です。

後、牛乳ビンの中に砂やお米を入れて割り箸を刺し、とんとんと叩くと割り箸が抜けなくなる(ビンごと持ち上がる)という実験を
経験された方は多いと思います。これは粒子が隙間無く詰まることにより割り箸の逃げがなくなり、抜けなくなるという物です。
ついでにこの原理を応用し、バレルの固定&センター出しもしてしまいます。
用意する物は
・砂(細かいガラスビーズ等でも可。乾燥している物)
・シールテープ
・セロハンテープ
・コピー用紙
・バレルを垂直に立てる台
今回使用する砂は、近くの海岸で採取した砂です。
非常に粒子が細かく、さらさらしています。


*注意*
砂浜から採取した砂は塩分を含んでいます。そのまま使用すると
バレルが腐食する可能性が高いので、真水でよく洗って天日干ししてから使用してください。
砂の粒子が細かいとチャンバーに進入する可能性があるので、
徹底的にシーリングします。
チャンバー、バレルをアウターに組み付けた状態で、バレルを垂直に立てます。
写真では、アウターの芯がずいぶんずれているのが分かると思います。

砂を詰めるので、バレルの先端をセロテープで覆います。
コピー用紙で簡単な漏斗を作り、砂を少しずつ詰めていきます。
少し詰めたらマズルのキャップをはめ、アウターをとんとん叩いて砂を均等に
行き渡らせます。
これを繰り返す事により、徐々にバレルの中心が出てきます。
砂はマズルキャップを締め切った時に、少しきつくなるくらいに詰めます。

これが終わったら、バレルをきれいに掃除し、砂を取ってから本体に組み込みます。
重量は約300g増加で、それほど気になる重さでもありませんでした。

この振動防止策ですが効果は絶大で、撃った後の振動が激減しました。