H-S Precision PST-006にタナカ AIRアクションを乗せる

タナカ M24が発売されてから
ストック単体だけ取り寄せて移植を考えていましたが、
ひょんな事からH-S PrecisionのPST-006ストックを入手しました。

PST-006はH-S Precisionのタクティカルストック ラインナップの一つで
Remington M700 ショートアクションに対応しています。
このロングアクション版がPST-011で、M24 SWSには
この型番が使われています。

ファイバーストックに切削によるインレイ加工を施すMcMillan製品と違い、
H-Sのストックはアルミのベディングブロックをコアにし、
金型でインサート成型して作られます。

こうなったら、何とかタナカ AIRアクションを乗せるしかありません。
まずはタナカ純正ストックとの比較です。

やはりエアソフトガン用と違い、肉がしっかり詰まっています。
銀色の部分がアルミのベディングブロックですが
これは見える部分以外にもストック内に入り込んでおり
ストック全体の剛性を高めています。
下部の比較です。

驚いたことに、タナカ M40A1のトリガーガードが無加工で
寸分の互いも無く装着できました。
ベディングスクリューの位置も完全に一致しています。
この事から、タナカの採寸が正確だった事が分かります。

勿論、トリガーガードはこのまま流用します。
フライスにて、アクションの入る部分をガンガン切削します。
小型フライスで、バイスも小さいので加工に一苦労です。
アルミブロックの切削が終わったら、樹脂部分を削っていきます。
カタログによると、カーボンファイバーとケブラーの混合繊維だそうです。

ご覧の通り、削ると大きな鬆(気泡)が入っていました(笑)

樹脂部分はさくさく削れるのですが、そこはカーボン系素材、、、
安物のエンドミル(超硬 TiAlNコート)が物凄い速度で摩耗していきます。

ちなみに、写真の位置からさらに切削したところ
アルミのベディングブロックが伸びており、再びアルミ切削となりました。
逃がし含め、2時間ほど加工してアクションの仮組みは完了しました。

APSやVSRの様に、マガジン部分の加工がいらないので
ストック剛性を損なわず、外観も綺麗に仕上がります。
トリガーガードもこのようにしっかり付き、
給弾もすんなりクリアしました。

トリガーガード前にある小さな穴は、ホップ調整用の穴になります。
翌日、細かな隙間を埋める為に
グルーベディング(接着剤を用いたベディング作業)
を行いました。

基本的に流動性がやや高いオートウェルドを使いますが、
隙間が大きく、流れ出てしまう部分はあらかじめGM-8300で
形状を作っておきます。

まずはアクションにグリスを塗り込み、しっかり離型処理しておきます。
続いて、ストック側にオートウェルドを盛りつけます。
エアソフトガンはアクション形状が複雑かつ
ストックとの接触面積が小さいので、1回では隙間が残ったり
十分回りきらなかったりするので、この作業を複数回行います。
このように、隙間に接着剤が入り込むことで
ストックとアクションの密着性を高め、位置決めをすると共に
組み付け剛性を上げます。
硬化促進の為、白熱電球で暖めています(笑)

このような感じで、ストック取り付けは無事完了しました。
剛性が高いのに軽く、非常に構えやすくなりました。

内部切削はフライスがあればすんなり行きますが、
強力なリューターと重切削用のビットを使って
加工も可能だと思います。