タナカ M40(M700) AIRシリーズのシリンダー分解

タナカのM40(M700) AIRシリーズのシリンダーは
分解防止ピンが2本、アッパーフィードプレートとリンクするピンを兼ねた
分解防止ピンが1本の、合計3本ものピンが打ち込まれていて
これらを除去しなくては分解できません。

また、シリンダーヘッドがねじ込みでなく差し込み+ピン止めのため
除去したピンの代わりになる物を入れなければいけないので
かなり面倒くさい構造となっています。

分解防止ピンは幸い焼き入れの入っていない柔らかい鋼材のピンなので
一般的なドリルで除去が可能です。

ドリルを用いた場合、後からこの穴を使うので
絶対にセンターがずれないよう、細心の注意を払ってください。

自信が無い場合、時間がかかりますがリューターに切削ビットをつけて
ゆっくり時間をかけて、奥まで入っているピンを全て削り取ってください。
これが取り外したシリンダーヘッドです。
外周のOリングで気密を取っています。
(緩衝材のスポンジは後から貼り付けた物で、純正にはついていません)

シリンダーヘッドを取り外し、穴に入っているピンを全て除去したら
アッパーフィードプレートと噛み合うピンの入っていたピン穴を
φ2.5のドリルで貫通ギリギリまで穴開けし、M3のタップを立てます。

続いてシリンダーヘッドをシリンダーに装着し、M3のタップを立てた所に
イモネジなどを入れ、位置合わせした後に残り2箇所の穴を
シリンダーの穴ごとφ3.4まで拡張します。

バリ取りなどを行った後、再度装着して
シリンダーとシリンダーヘッドの位置合わせをしたら
両方ともまとめてM4のタップを切ります。
加工が終わったら、アッパーフィードプレートとリンクする位置のイモネジを
少し突き出した状態にします。

突き出し量は2.5mm前後で、これがリンクピン代わりとなります
締め込んだ状態でこの突き出し量になればベストです。

組み上げる際は、低強度のネジロックを併用してください。
残り2箇所の穴には、M4のイモネジを入れます。
ここは飛び出しているとレシーバーと干渉するので
締め込んだ状態で、シリンダーと面一になるように
グラインダーなどで削っておきます。

ここも、組み上げる際はネジロックを使ってください。

このようにイモネジを使った固定で大丈夫ですが、
ネジ固定の場合はあまり強度が出ないので
くれぐれもシリンダーに強力な負荷をかけないでください。
シリンダーの中身です。

ピストンは樹脂製で、カップではなくOリング式です。
ピストン重量は約10gと、非常に軽いです。

スプリングは線径1mmの柔らかい物が入っています。
この組み合わせで、よくあれだけの初速が出せる物だと
効率の高さに感心します。
ピストン内径は結構広く、M5のワッシャーがちょうど良いスペーサーとなります。

スペーサーを追加すると、スプリングガイドが干渉して
最後までコッキングできなくなるので、その際は干渉部分を削り落とします。
また、内径が広いので定番の不織布による
びびり音消しが非常に有効です。
シリンダーヘッドの緩衝材は硬めのゴムだけなので、
好みに応じてスポンジなどを追加しても良いでしょう。