ノーブランド EOTechタイプ 3Xマグニファイア

ノーブランド(メーカー不明)のEOTechタイプ 3Xマグニファイアと
ツイストマウントリングのセットです。

倍率付きドットサイトが出た当初は、対物レンズ側に
コンバーターを装着するのが一般的でしたが
視界が思いっきり歪み、使いにくいものが殆どでした。

最近ではドットサイトの後方にコンパクトなマグニファイアを置く方式が
一般的となってきたので、レプリカ物ですが購入してみました。

梱包を解くと、なんだか見た事のあるドットサイトの箱が現れました。
パッケージが思いっきり違いますね(汗)

ちなみに、ツイストマウントリングとセットで\5800でした。
中身はマグニファイア本体とツイストマウントリング、
マウントリング用の六角レンチが1本で
説明書の類は一切入ってきませんでした。
マグニファイア本体です。
なんだかツチノコみたいな形をしていて、愛嬌があります(笑)

実物はチューブ径が34mmなのですが、このレプリカは30mmになっています。
アレンジされていますが、色んなマウントリングが使えると思えば
良いのかもしれません。

内部の光学系はTrijicon ACOGシリーズで一般的となった
プリズム式を使用しています。

一般的なライフルスコープの様に、対物レンズと接眼レンズの間に
像を反転させる正立レンズを配置すると、全長が大型化しますが
Trijicon ACOGは正立レンズにプリズムを使用することで
全長を小型化することに成功しています。
ライフルスコープと言うよりは双眼鏡に近い仕組みです。
このマグニファイアも内部にプリズムを使用しています。

このプリズム式の弱点は、アイリリーフが短くなってしまうことで
このマグニファイアもアイリリーフが30〜55mmと短めです。
対物レンズの画像です。
コーティングは一般的なマゼンダコートとなっています。
接眼レンズ側の画像です。
こちらもマゼンダコートです。
アイピースはゴムの別パーツになっていました。
付属のツイストマウントリングです。
ワンタッチで光学機器の取り外しが出来るマウントリングと言うことで
マグニファイアが登場したての頃、Aimpointがリリースしたと記憶しています。

チューブ径は30mm対応で、高さは15.5mmです。
このようにロックレバーを押し下げて、、、
少し捻るとロック解除となります。
後は上に抜き取れば、マウントリングを上下に分割できます。

ところがこのレプリカマウント、肝心のロック部分の精度がメタメタで
左右にカタカタしてしまいます。

それに伴って、視界内の像やドットが左右に行ったり来たりします。
パララックスの補正機能のあるドットサイトならば問題ないのですが
それでも、左右にブラブラするのはいただけないです。
ロックパーツの穴は歪んでいて、仕上げも汚いです。
ナットのネジ穴は偏芯しています。
マウントリングにマグニファイアを装着してみた画像です。
EOTech 551との比較画像です。
意外と大きいのが分かります。
MP7のフラットトップレールに配置してみた画像です。

画像の通り、551のレンズと高さが合っていません(汗)
元々Aimpoint用に設計されたマウントを流用しているので
高さが合わなくても不思議ではなかったのですが、、、

考えが甘かったです。
リング高さを確かめれば良かったですorz
一応、視界内に551のレンズ枠等は入りませんが、
レティクルは変な位置に映し出されます(551はゼロイン済み)

この辺りは、上下左右調整が出来るFTSマウントの方が良いですね。
マグニファイア単体で覗いてみた画像です。
コンバーターレンズの歪み視界を経験しているので、疑心暗鬼になっていましたが
覗いてみてびっくり、かなり綺麗に見えます。
流石に視界周辺の僅かな収差(歪み)は取りきれていない感じですが、それでも十分な見え味です。

R透過率:81.5%
G透過率:83.2%
B透過率:67.1%
全体透過率:81.0%

透過率試験はこのようになりました。流石にライフルスコープ並みとまでは行きませんが、全体で8割キープしているので
十二分な数値だといえます。青の透過率が低いのはマゼンダコートでは通例となっている感じですが、
赤、緑共に控えめなレベルになっているので、視界が黄色っぽく見えるということも無く、バランスが取れています。
強引にマウント高さを合わせ、551のレティクルを点灯してみました。
ドットサイトのレンズを通すので、単体で覗いたときよりも暗めになっていますが
それでも十分な解像度があるので、使用には差し支えありません。
ドットも倍率に合わせて大きくなっているので、BDCやレンジングにも対応しています。

551単体で覗くと、レーザー特有のギラギラ感がありますが、マグニファイアを通すとすっきりしたレティクルになり
個人的に非常に見やすくなったと思いました。
こちらはHAKKO BED30と組み合わせた画像です。通常のドットサイトと併用することも可能です。
視界が青くなっているのは、ドットサイトのハーフミラーコートによる物です。
価格:\5800 レンズ径:29.14mm(対物レンズの有効径)
全長:約110mm 重量:264g
輝度:-- コーティング:マゼンダコート
ドット移動量:-- マウント:各種30mmマウントリング対応
ドットタイプ:-- バッテリー:--