HOLOSUN
PARALOW HS503C

HOLOSUNから販売されているドットサイトで、
いわゆるAimpoint Micro T-1ライクの形状を持つタイプですが
様々な機能を有している面白いドットサイトです。
輝度調整や操作はボタン式で、右側面に集中しています。
左側には何も無く、メーカーロゴやシリアルナンバーが入っています。
上面にはHS503Cの特徴とも言えるソーラーパネルが付いています。
このソーラーパネルと電池のハイブリッド電源によってドットを点灯させます。

エレベーション/ウィンデージはキャップに隠れていて、
キャップをひっくり返して調整スクリューになる構造です。

1クリック1/2MOA、ダイヤルはトータルで260クリック分回るので
130MOAの調整量があることとなりますが、
エレベーションは最後の1回転は動いていないようだったので
有効量は100MOA前後と考えて良いでしょう。

100mでの調整量は2.91mとなります。
レンズは発光モジュールの位置に合わせて傾いています。
発光モジュールは左側面に位置しています。

少し視界に入りますが、レンズが大きいためほぼ気になりません。
バッテリー交換は、専用のホルダーに入れて
本体右側面からスロットインする面白い構造です。

付属のツールがドライバー兼ホルダー着脱ツールになっています。
バッテリーはCR2032を1個使います。

CDをPCに入れるように、側面からスロットインします。

ホルダーにはしっかり防水Oリングも備わっており、
メーカー公称値で1mの防水となっています。
付属品は

・説明書一式
・クリーニングクロス
・ローマウント
・トルクスレンチ2種
・バッテリー
・レンズキャップ
・ホルダー着脱ツール
・予備のバッテリーホルダー

と、非常に充実しています。

舐めやすかったマウント取り付けネジは
トルクスに変更されていました。
最後の動画で詳細を説明しますが、輝度調整をAUTOとMANUALの2種類から選べ、
MANUAL時にはドットが2MOAと2MOA+65MOAサークルの2種類に切り替え可能です。
AUTO時は2MOA+65MOAサークルのみとなります。

写真は2MOAドットの最高輝度です。
晴天時の水面に向けても、しっかり視認できる明るさがあります。

MANUAL時の輝度調整はNVポジションが2、デイライトポジションが10のトータル12になりますが
ソーラーパネルに光が当たっているとデイライトと判断され、周囲の明るさに応じて最低輝度にリミッターがかかります。
光の当たらない暗闇では、NVモード含む全ポジションに調整可能となります。

2015.6.9 追記
リミッター機能は2015.6.9現在オミットされたようで、明るい環境化でもマニュアルにてNVモードまで調整できます。
こちらが2MOAドット+65MOAサークルです。
EOTECH ホロサイトのレティクルと同一形状で、そちらで慣れた人には非常に使いやすい形状となります。

身長170cmの人間がサークルに収まると、標的までの距離が100mとなるため
エアソフトガンにおいても、非常に使い勝手の良いレティクルとなります。

電池寿命はメーカー公称値で30000時間となっていますが、恐らく一番輝度の低いNVDモードです。
このドットサイトにOFFポジションは無く、常に使用可能な状態でスタンバイとなります。
12時間操作しない場合、自動的にAUTOモードとなり、この状態でソーラーパネルを覆い隠すと、自動的に低照度に移行するので
使用しないときは全体を覆い隠すカバーのような物で包むと良いでしょう。

写真でも分かる通り、HS503Cは非常に視野が広く、ボディもスリムな構造となっているため
サイティングがしやすくなっています。
重量もマウント込みで120gと軽量で、AR系にはうってつけのドットサイトと言えます。
操作方法の解説動画です。

必要に応じてモード切替を選択、ベストな運用方法を選択しましょう。
価格:$290 レンズサイズ:対物径Φ22mm 接眼径Φ20.5mm
全長:62mm 重量:120g(マウント込み)
輝度:NVD対応2段階 デイライト10段階 コーティング:特に記載無し
ドット移動量:1クリック1/2MOA マウント:ピカティニー(Picatinny MIL-STD-1913) & WEAVERマウント
ドットタイプ:2MOAドット または 2MOAドット+65MOAサークル バッテリー:CR2032