チューブ式とオープン式

ドットサイトには大きく分けて、チューブ式とオープン式の2種類があります。
外観上の特徴は、発光モジュールが外部に露出して、光軸が外部に露出しているか否か、
ハーフミラーがフレームに囲まれた独立式になっているか否かで区別できます。
中にはコクサイシャノンと言う、チューブ式とオープン式の特徴を兼ねそろえたユニークな物もあります。
 

左がチューブ式、右がオープン式です。外観上で大きく異なります。
チューブ式はチューブ内に光軸がありますが、オープン式は大気中に光軸が露出しています。



↑がコクサイシャノンです。一見チューブ式かと思いきや、レンズが前面の1枚しかなく、筒抜け状態です。
丁度オープン式にガワを被せたような方式になっています。

チューブ式、オープン式共に長所短所があり、それぞれ環境に応じた使い分けが必要となってきます。

チューブ式は、発光モジュールやレンズがチューブと言う装甲に守られているので、頑丈なのが特徴です。
エイムポイントに代表される軍用ドットサイトを見ると、その殆どがチューブ式であることが分かります。
そして、光軸がチューブと言う閉鎖された空間内にあることにより、外光によってダットが見えづらくなることがあまりありません。
欠点としては、チューブがあるが故の重さです。レンズが大口径になればなるほどチューブの大きさが増し、重量は飛躍的に上がっていきます。

また、オプションが豊富と言うのも長所の一つです。
チューブにコンバーターレンズを装着し倍率を付加したり、キルフラッシュと呼ばれるハニカム状のメッシュを取り付け、
ドットの弱点でもあるレンズの反射を押さえることもできます。
(最近はマグニファイアの登場によりチューブ、オープン共に倍率を付加することが容易となりました)
マウントリングの使えるダットサイトならば、自分好みのマウント位置に調整することができます。
堅牢さ故に、サバイバルゲーマーでの使用者が多い傾向にあります。

一方、オープン式の長所はその軽さです。
チューブが無くレンズはフレームのみで保持されていて、大口径化してもさほど重量や全長に変化はありません。
レンズ部、発光モジュール部、電源部とそれを繋ぐベースと言うセパレート方式になっているため、ユーザーが手を加えやすいのも大きな利点です。
C-moreは発光モジュール部を交換することにより、ドットの大きさを変えることが出来ます。
欠点は各部がセパレート構造ならびにモジュールが露出しているので耐久力に乏しいと言うところです。

双方とも一長一短で、特性が異なるので目的に応じてセレクトする必要があります。