KingArms Leupold type mount ring Low

大陸メーカー、KingArmsから発売されている
Leupoldタイプのマウントリングです。
現在、Leupoldタイプのレプリカマウントリングはこれしか存在せず
(同社から高さの違うタイプは発売中)
実物が非常に高価なのを考慮すると、非常に気になる一品です。
(実物は約\35000、レプリカは約\5500〜)
このリングには、プラ製のφ30mm→φ25.4mmの変換リングが付いて来るので
1インチチューブのスコープにも使用できます。

素材は実物と同じくスチールで、表面は黒染めのような処理がされています。
材質の詳細は不明ですが、意外とサクサク削れるので
S45C辺りではないかと予想します。

アルミのリングより強度があり、実用的かな?と思って購入しましたが
見事に予想を裏切られることとなりました、、、
見た目の第一印象、、、
リングの色が違います(大汗)

片方はしっかりした黒染めっぽい処理ですが、
もう片方は錆びたように赤っぽい色と黒染めが混じったような色です。

微妙〜です。
肝心要のリング内側ですが、、、
バリ出まくりです(涙)

写真中央に映っているバリは非常に大きく、
気づかずにスコープを取り付けるとボディに
深刻なダメージを与えかねません。

その他に、内側外周に多数のバリが見られます。
エッジも立っていて、スコープを取り付けると無数の傷が出来ます。
リングの前後平らな面を基準として、リング内側と
取り付け部の並行、直角を測定しました。
取り付け部はそこそこ並行、直角が出ていましたが、リング内側は
前後で5/100、中央部分が0.2mmも凹んでいると言う駄目っぷりです。
(リングは削り出しでは無く、鋳物っぽい感じです)

このまま取り付け、締め付けるとチューブに変な力をかけることになります。
とりあえずそのまま使うのは危険なので、
マウントリングベースの面だしを行います。

まずは内側に出たバリを全て綺麗に取ります。
次に、前後で並行の出たマウントベースにリングを取り付けます。

写真ではタナカのアクションに取り付けていますが、
実際は使用する銃に取り付けるのがベストです。
取り付けた後、外径30mm(出来れば若干マイナス寸法)の丸棒に
紙やすりを巻きつけ、前後左右に動かしてリングを
丸棒なりの形状に擦り合わせしていきます。

素材がスチールでも、柔らかい鉄なのでサクサク削れていきます。

擦り合わせしていくと、リングの出っ張っている部分が削れ、
徐々に当たりが出て行きます。
スコープをセットして軽く前後に動かしたり左右に回してみて、
変な引っ掛かりや違和感が無ければOKです。
光明丹を使って、擦り合わせを確認できれば完璧です。

ここでのポイントは、
「紙やすりを巻きつけた棒の外径を30mmにする」
ことです。
30mmより小さかったり大きかったりするとリングがそれに合わせた大きさに削れ、
スコープのチューブに均一に当たらなくなります。

しかし、ここまでしないと使えないと言うのも少し考え物です。
精度に関しては一昔前の海外製品で、外観などの検品も甘いようです。
なるべくならば通販で購入せず、外観を見てから購入することをお勧めします。