ディオン光学技研
March-F 3-24x42 D24V42FIML FML-1

ご厚意によりインプレを取らせていただきました。
ありがとうございます。

ディオン光学技研から初めてリリースされたFFP(第1焦点面)のスコープです。
ベースとなったのは同じコンパクトライフルスコープラインの2.5-25x42で、
FFP化に伴い倍率が3-24と若干変化しています。

発売された当初は、FFPとしては世界初のズーム比8倍でしたが
2013年6月現在、S&Bからズーム比9倍の製品が発表されています。
フード無しの状態で全長314mm、重量640gと
軽量コンパクトなサイズながら、34mmチューブの大型スコープに
匹敵する機能、スペックを誇ります。
エレベーション、ウィンデージは共に調整量28MIL(MOA換算で約82.5MOA)と
大きな調整量を持っています。

1クリックは0.1MILで、精密機械のようにカチッカチッと
はっきりしたクリック感です。

エレベーションノブには、好きな位置を起点に出来る
ゼロセットダイヤルが備わっていて、ここを目一杯まで締め込むと
その点からDOWN方向へノブを回せなくなります。

ノブは外周の3カ所のイモネジを緩めると自由に回り、ゼロインができます。
本体左側面には、モデル名と倍率のロゴが入っています。
パワーダイヤルの文字は、SFP(第2焦点面)モデルのように
レンジング可能な部分が赤になっていると言う事は無く
全て白文字になっています。
イルミネーションコンパートは、
回路が全てダイヤルカバーに収まっています。
オプションで照度を1/5に落としたバージョンもあります。

バッテリーはCR2032を1枚使用します。
ちょっとゴチャゴチャくっつていますが、
2.5-25x42との比較です。

外観、寸法は全く同じです。
違いがあるのはエレベーションノブの文字くらいで、
2.5-25x42はノブの2週目が黄色文字になっているのに対し
3-24x42は、黄色文字が無くなり、文字自体が大きくなっています。
一番大きな変化があったのは箱でしょうか、、、
左が3-24x42、右が2.5-25x42の箱です。

March-Xシリーズも入るように大きくしたと思われます。
付属品は3インチサンシェード、前後キャップ、
皮製のキャップ、説明書、保証書、レンチとスペアバッテリーです。

箱を開けると、革製品独特の香りがします。
スコープには紙の帯が巻かれています。

スコープを使う前に説明書を読む旨と、
質問があればこちらのアドレスまで、
そして"Good shooting"と記載されています。
スコープはこのように緩衝材で浮いて梱包されています。
まずは3倍で覗いた画像です。
FFPなので、この状態ではレティクルが小さく、ハッシュでのレンジングは困難ですが
中央に行くにしたがって徐々に細くなるポストのおかげで、素早くサイティングできます。

写真では周囲に収差が出ているように見えますが、カメラとスコープの位置関係による物で
実際に覗くと、この収差は発生しません。

この状態での被写界深度は深く、近距離から遠距離までしっかり見渡すことが出来ます。
続いて10倍の時の写真です。
このくらいになると、ハッシュが良い感じの大きさになりレンジングが出来ます。

こちらも縁に収差が発生しているように見えますが、3倍時と同じくカメラとスコープの位置関係による物で実際は発生しません。

電線など、細かい部分もはっきり見ることが出来ます。
最高倍率の24倍で覗いた画像です。
対物径が小さい事もあり、3倍、10倍と比べるとほんの少しだけ暗くなりますが、解像度は抜群です。
こちらは約870m先の電波塔を覗いた画像です。
構造物はもちろんの事、配線まではっきり見えています。

数字の2の下に、カモメがいます(笑)

Marchスコープの特徴として、高倍率になればなるほどフォーカス合わせがシビアになってくるので
サイドフォーカスを使い、しっかり調整を行う必要があります。
こちらはローライトコンディションでイルミネーションを最高輝度で点灯した写真です。
筒内反射、滲みは全く無く、綺麗に光ります。

どちらかというとイルミネーションはローライトコンディション時の補助、背景が黒い所での使用を前提とし
日中にドットサイトのように使える光量ではありませんので、注意が必要です。

輝度は4段階で調整可能で、サイドフォーカス部分の押しボタンスイッチで調整します。
こちらは、約10m先の目標にフォーカスを合わせた写真です。
Marchスコープの特徴として、最高倍率でも約10mでフォーカスが合います。

実際に使うことは無いでしょうが、ディオン光学技研の変態技術のうちの一つです。
ここの花を覗いています。
こちらがレティクルの詳細なスペックです。
MIL規格なので、メトリックに慣れた日本人はすぐ使いこなすことができます。
価格:¥260000
全長:約314mm
重量:640g
チューブ径:30mm
倍率:3-24倍
フォーカス機能:サイドフォーカス&視度調整
ノブ:フィンガークリックタイプ エレベーションはゼロセット機能付き 1クリック0.1MIL 移動量28MIL
レティクル:イルミネーションFML-1
対物レンズ径:42mm
対物側チューブ径:--
接眼レンズ径:--
接眼側チューブ径:--
アイリリーフ:85-100mm(3倍) 89-96mm(24倍)
瞳径:14mm(3倍時) 1.75mm(24倍時)
内部処理:--
Field Of View @ 100m : 11.66mm(3倍時) 1.45m(24倍時)