ディオン光学技研
March-F 1-8x24 D8V24FIML FMC-1

ご厚意によりインプレを取らせていただきました。
ありがとうございます。

ディオン光学技研が製造販売しているFFP(ファーストフォーカルプレーン)の
ショートスコープです。

同社の製造するモデルでは、SFP(セカンドフォーカルプレーン)の
1-10x24のラインと並び、最小モデルとなります。
ちょっとだけ対物レンズ部分が膨らんだ
独特のデザインとなっています。

March-FはFFPで倍率比8倍となっており、
発売当初は世界最高の倍率比でした。
(現在は更に高倍率比のモデルが存在します)

それでは、各部を詳しく見ていきましょう。
銀色のラインは、新しく追加された視度調整のプリセットラインです。

このラインにストッパーリング先端を合わせる事で
視度調整の値を簡単に工場出荷時に戻せます。

Marchは接眼筒を丸ごと回して視度調整を行うので
視度調整のゼロ点が分かりにくかったので、これはありがたい機能です。
単位系は日本人には馴染みやすいメートル系です。

エレベーション、ウィンデージはトータル移動量が56MILと
30mmチューブ径のショートスコープとしては破格の移動量で
並大抵の34mmチューブ径のスコープをも上回ります。

50mでの調整量は最大280cmにおよび、
エアソフトガンの大きな弾道降下も余裕でカバーします。
エレベーション、ウィンデージの1クリック移動量は0.1MIL(100mで1cm)です。

エレベーションにはお馴染みのゼロセットダイヤルが付いており、
ダイヤルをゼロイン、基点に合わせた後に締め込むと
それ以上ノブをDOWN方向へ回せなくなります。
イルミネーションはCR2032電池を1個使用します。

今やお馴染みとなったプッシュボタン式調整で、
輝度を4段階に調整出来ます。

フタが明るさなどを管理する電源モジュールとなっており
輝度が1/5となった低照度モジュールもオプションで販売されています。

サイドフォーカスは恒例の全倍率域 約9mから焦点の合う仕様です。
Marchの特徴として、サイドフォーカスの合う範囲
所謂ピント合わせがシビアなので、操作に慣れが必要です。
倍率変更ダイヤルは、指をかけやすい様に突起が設けられています。

FFPなので、SFPの時の様にレンジングが有効になる部分が
色分けされていたりはせず、ただ単に倍率のみが記載されています。
対物レンズのコーティングです。
薄い黄色がかったコーティングと、紫のコーティングが見えます。

対物径24mmのモデルには、EDレンズは使用されていないとの事でした。
接眼側のコーティングです。
こちらは薄い黄色や緑のコーティングが見えます。

接眼側にはφ37 P0.5のネジが切られており
各種カメラ用のフィルタが装着可能になっています。
同社 2.5-25x42との比較です。
全長で54mm短く、重量で90g軽くなっています。
付属品一覧です。

レンズカバー1セット
フリップキャップ1セット
スペアバッテリー1個
ゼロイン用六角レンチ1個
保証書
仕様書
取扱説明書
補足説明書

製品は5年保証ですが、
保証が切れても随時有償修理の受付はしてくれます。
アフターは極めて懇切丁寧です。
レンズカバーの他、専用のフリップキャップが1組付属します。
このフリップキャップは起こした後、写真の位置で固定でき
本体と水平になる様にデザインされています。

これにより、視界を塞ぐ面積を極力抑え、
障害物に引っかかりにくい様になっています。
寒風吹きすさむ中、外で像を撮影してみました。
写真をクリックすると、大きな画像が見られます。

晴天時、等倍での画像です。

お気づきになった方も多いと思いますが、
スコープの像と周りの背景が完全に一致しています。


覗いたまま左右に振ったり、覗く位置を変えると、
収差でそこにレンズがあると認識できますが
そうで無ければ、スコープの筒を取り除けば
ただレティクルが宙に浮いているレベルです。

今まで数多くのスコープを覗いてきましたが
正直なところ、このレベルのスコープは初めてです。
写真をクリックすると、大きな画像が見られます。

8倍時、いつもの鉄塔(約870m先)を見た画像です。
鉄塔の細部に至るまで鮮明に見え、解像度も申し分ありません。

FFPなのでレティクルが拡大しているのがよく分かります。
写真をクリックすると、大きな画像が見られます。

鉄塔から少しそらし、電線や看板を覗いた写真です。
写真をクリックすると、大きな画像が見られます。

続いて夕暮れ前、曇り空のローライトコンディションでの撮影です。

こちらも、周りの景色と何ら遜色ないレベルです。
写真をクリックすると、大きな画像が見られます。

8倍時の写真です。
対物径が24mmとは思えない位、明るい像です。
写真をクリックすると、大きな画像が見られます。

このように、背景とレティクルが同化するシチュエーションの時に
イルミネーションが活躍します。

輝度はあくまで補助レベルで、
晴天時にドットサイトの様な使い方は出来ません。

また、アイボックス(スコープの像がしっかり見える範囲)が
通常のライフルスコープと同様なので
しっかり構えて覗く必要があります。

ロングアイリリーフ機種の様に、アバウトな覗き方でもOKと言う訳では無く
あくまで小型化したライフルスコープ、と言う位置づけにある機種です。
FFPレティクルや、イルミの様子を撮影した動画です。
1倍にしたとき、綺麗に周囲の景色と像が一致します。
マウントエリアの寸法です。

@ : 42mm
A : 38mm
B : 49mm
 

こちらがレティクルの詳細です。

1倍時、ほとんどレンジングは機能せず
左右と下から伸びる三角形のポストを使ってサイティングします。
中央が黒い背景と重なると判別しづらいので、
この状態を多用する場合はイルミを常時オンにしておきましょう。

2倍程度からハッシュが見やすくなってきて、4倍程度から
中央の細かいハッシュが鮮明に見えてきます。

サークルは6MILで、50mで30cm、40mで24cm、30mで18cmとなります。
人の顔幅が約20cmなので、サークルに収まれば
約30m前後と、サバイバルゲームで非常に使いやすいレティクルです。

コンパクトなボディ、軽い重量、様々な用途に対応出来るレティクル、
使いやすい倍率、高い解像度、超至近距離から対応するフォーカスなど
優秀な光学系、そして常にアフターを受けられると安心感、という
価格に見合うだけの価値がある素晴らしいスコープです。
価格:¥228500(税別)
全長:約314mm
重量:560g
チューブ径:30mm
倍率:1-8倍
フォーカス機能:サイドフォーカス&視度調整
ノブ:フィンガークリックタイプ エレベーションはゼロセット機能付き 1クリック0.1MIL
レティクル:イルミネーションFMC-1
対物レンズ径:24mm
対物側チューブ径:33mm
接眼レンズ径:34.8mm
接眼側チューブ径:41mm
アイリリーフ:86-98mm(1倍) 86-96mm(8倍)
瞳径:24mm(1倍時) 3mm(8倍時)
内部処理:--
Field Of View @ 100m : 35.27mm(1倍時) 4.36m(8倍時)