MAD BULL BLACK PYTHON Ver.2 BARREL 509mm

以前製作した電動SR-25をリニューアルさせる為、
今回選定してみたのは、ハイクオリティパーツで話題を呼んでいる
台湾 MADBULLのBLACK PYTHONバレルです。
公称では内径φ6.03mmとタイトで、全長はA2互換の509mmを選定しました。
アクリルか何かのケースに緩衝材と共にパッケージングされています。

ドイツの三次元測定器を用いた精度トライアルでは、
数あるカスタムバレルの中で最も品質の良いバレルと称されたそうです。

*修正 2009.3.8*
このバレルの実験をしたドイツの方は、「内径が狭いバレルほど良いバレル」と考えていて、
数あるバレルの中で最も内径の狭いこのバレルをナンバーワンと称したそうです。
(その実験では、内径が6.016mmでした)
三次元測定器でバレルの一部分の内径精度を測っただけのテストなので、
内部や外径の均一さ、曲がり具合のデータは出ていませんでした。


このバレルの素材はアルミです。
アルミと聞くと大半の方が嫌な顔をされますが、
素材段階の引き抜き管で、真鍮よりも精度が出るとの事です。
弱点である硬度も、メッキなどの表面処理によって解決され
(KTW M70BSのクロムメッキインナーバレルが良い例です)
コストパフォーマンスが抜群に良く、注目の素材&製法です。
窓周りの加工は、マルイ純正をトレースしています。
素材がアルミなので加工性が良く、
某、自称精密バレルの様に加工痕が汚くなく、
窓周りが潰れてたり、内側に盛り上がったりしていませんでした。
側面の溝も綺麗に仕上げられています。
バレル側面にメーカーロゴや名称がプリントされています。
私が購入した個体は、ここに少し斑がありましたが
機能に問題ある部分ではないので、とりあえず無視しました。

このバレルを持ってみると、真鍮に比べて遥かに軽いので驚きます。
マズル部分には、緩めにテーパーがかけられています。
テーパー部分の加工も非常に綺麗です。

内径チェックの為、6.000mmのピンゲージを入れてみたところ、
ガタ、引っかかりがまったく無く、スムーズにバレル内を通過していきました。
マズル側を指で押さえ、ピンゲージを入れると
隙間がタイト過ぎて、エアが抜けずにピンゲージがその場で停止します。
指を離すと、スムーズにピンゲージはバレル内を通過していきます。
内側の仕上げは非常に優秀です。

MADBULLのHPによると、引き抜き管にホブ(内側をスムーズにする工具)を通し、
内側の出っ張りを慣らした後、表面処理にて凹みを埋め、均一にしている様です。

表面処理はブラックのハードアナダイズド(硬質アルマイト)で、
硬度はHv350〜450と、Hv850〜1000以上の硬質クロムメッキには劣りますが
それでもカッターの刃を立てて引っかいても剥がれないほど強靭です。

そして、何より嬉しいのがその「価格」で、私は送料込み¥3340で購入しました。
取り扱う所も徐々に増えているようなので、入手製も良くなってくると思います。

以前はカスタムバレルと言えばステンレス製と相場が決まっていましたが、
加工性が悪く、品質的にも価格的にも「?」な製品が横行しているので
こういった低価格、高品質な製品が増えてきてくれると嬉しいですね。