PDI 05バレル箱出し雑記
(2005/1/9 執筆)

GFXを電動バレル&パッキン方式に変えようと計画し、
テストも兼ねてカスタムバレルを購入しようと決意しました。

従来のバレルでは実現不可能と言われる寸法精度で話題の
PDI、05バレルを購入してみました。

使用前の各部寸法や外観を見て行こうと思います。
今回購入したのはPSG-1用595mmバレルです。
パッケージは簡素で、インナーバレルは
ビニール袋にパッキングされて梱包されています。
PSG-1用には、専用バレルスペーサーが付属してきます。
このスペーサーがなかなか曲者で、片方はブカブカ、
もう片方は内面にテーパがかかっていたりと微妙でした。

内径マイクロで寸法を測ってみたのですが、以下の通りでした。
・1個目、テーパ側内径φ8.653mm、面取り側内径φ8.652mm
・2個目、テーパ側内径φ8.636mm、面取り側内径φ8.618mm
(内径マイクロの1/1000台は目測読み取りですので、あまり気にしないで下さい)

バレル外径はパッキン切り口側面からマズルまで
均等に4ヶ所をデジタルマイクロメータで測定し、以下の結果になりました。
・パッキン切り口側面:8.557mm
・側面1:8.586mm
・側面2:8.583mm
・マズル側面:8.586mm

バレル本体の寸法精度はなかなかの物です。
パッキン切り口は加工等により潰れたのか、若干小さくなっています。
スペーサーとの寸法の差は約7/100mmと、かなりブカブカです。
スペーサーのうち1個は、面取り部にバリが残っていて
バレルを入れる際、引っ掛かっていました。
パッキンの切り口です。
電動とVSR共用バレルの為、特殊な形状になっています。

写真では見辛いのですが、切り口の加工はかなり汚いです。
底面は切れる刃物を使っていて加工は奇麗ですが、
側面は刃物がびびってしまっていて、ボコボコです。
切れない刃物か、無理な切削条件で加工していると思われます。
反対側の画像です。
パッキンのガイド溝は、相当バリが出たのか
物凄くヤスリをかけた跡が残っています。
手加工でしっかりバリを除去しているのは好感が持てますが、
辺り一帯にヤスリが滑ったような跡があります。
バレル出口のテーパ加工はかなり奇麗です。
内面を蛍光灯に向けて覗いてみると、
今まで見たことが無いくらい、内面は奇麗に仕上がっています。
内径もチャンバー側入り口とマズル側で、内径マイクロを使って計測しました。
チャンバー側内径:6.047mm
マズル側内径:φ6.050mm
(内径マイクロの1/1000台は目測読み取りですので、あまり気にしないで下さい)

謳い文句通り、ぴったり公差内に収まっていました。
内面が全てこの精度なのかは、ゲージを作って通してみない限りは
分からないので、時間を見て調査してみようと思っています。
最後に、マズル側側面の写真です。
箱出しで、バレル側面に錆びが付着していました。
この他にも全体的に細かな傷があり、旋盤のチャックか
ベアリングでかじったような跡も見うけられました。

外側をコーティング等でむやみやたらと奇麗にするよりも、
こっちの方が「加工しました!」と言う感じで、私は好きです(^^

不具合レポート(2005/5/4)
30mチャレンジで05バレルを使用している方や自分のバレルのその後のレポートです。
まず、ホップパッキンの位置決め溝(下の細い溝)の切削に無理があるようで、
しばらく使っているとバレル内側に溝部分が盛り上がってきます。
次に、バレルをチャンバーに固定する為の固定具をはめる横の溝の
切削にも無理が有り、この部分も内側に盛り上がっています。
私のを含め、今まで見た3本中、全てにこの症状が出ています。
目で見て分かる程度の盛り上がりなので、0.03〜0.05mmは
盛り上がっていると思われます。
追加工に関しては、市販バレル内でも類を見ないほど汚いです。