パカ山クラフト φノズル

カスタムパーツ界に彗星のごとく登場したパカ山クラフト様のパーツで、
今までになかった、電動ガン用のノズル長延長パーツです。

電動ガンはご存知の通り、ノズル長が全然足りておらず、
軽度の躓きホップとなっています。

今まではタペットプレートに細工をしたり、
チャンバー側を大改造したりとノズル長を伸ばすのに大変な苦労を強いられましたが、
これはパーツ交換のみで、ノズル長を約0.6mm延長する効果があります。

今回は30m無風で、ノーマルM4ノズルとφノズルの性能比較テストをしてみたいと思います。

使用する銃はVFC SCAR-Lです。内部はM4と完全互換の為、
M4/G3用のφノズルがそのまま使用できます。

価格は税込み\1680と、リーズナブルです。

2008.9.22 追記
VFCのチャンバーがマルイ純正と異なるのでは、と言う意見があったので、
手元にあるM4のノーマルチャンバーと寸法比較してみたところ、
寸法は1/100台での誤差しかなく、レバー類も完全にマルイM4の形状と一致しました。
パッキンの突起位置もマルイ純正と同じです。
組み込むとこんな感じです。
綺麗な樹脂成型品で、シリンダーヘッドのパイプとのクリアランスもピッタリです。
内側に気密用のOリングがはめ込んであるので、
シリンダーヘッドのノズルに薄くシリコングリスを塗って装着します。
ノズルを正面から見た画像です。
このように、中央に仕切りが一本入っており、BB弾を面で押す仕組みになっています。
また、BB弾を無理なくバレル下面に押す効果もあり、
ノズル長がピッタリ出ている場合、装填位置の一定化にも効果が期待できます。

中央に仕切りが入ったことで、若干初速が低下します。
使用BB弾 : マルイSPG0.3g
使用弾速計 : Combro

ノーマルノズル : 73.4m/s
φノズル : 71.4m/s

2m/sの低下となりましたが、この位は全然問題ありません。
初速に関しては、ほぼ気にしなくても良さそうです。
ノーマルノズルでの無風30m 10発×3回のグルーピングです。
使用BB弾はマルイSPG0.3gで、スコープはKING ARMS Mark4 CQ/T レプリカ3倍です。

1回目 : 188mm
2回目 : 185mm
3回目 : 150mm
平均 : 174.33...mm

今回のSCAR-Lの内部使用は下記の通りで、ノズルのみ交換してのテストです。

ピストン : ノーマル
ピストンヘッド : ノーマル重り有り
シリンダー : M4用加速シリンダーノーマル
スプリング : KM0.8Jカット
ギア : ノーマル(ベベルラッチ4枚の新型)
タペットプレート : M4用ノーマル
ノズル : M4用ノーマル/φノズル

ホップは上記セッティングで、30mフラットに飛ぶ程度に合わせてあります。
マルイ電動ガンは、ホップの強さでノズル長が変化してきます。
ホップの強さによっては、ノズル長が足りなくなったり、適正方向に動いたりします。

続いて、φノズルでのテスト結果です。

1回目 : 170mm
2回目 : 195mm
3回目 : 143mm
平均 : 169.33...mm

ノーマルと比較して、平均で5mmのグルーピング短縮となりました。
φノズル化で0.6mm程ノズル長が伸びていますが、実際チェックすると、実測で1.5mm程足りていません。
その証拠に、躓きホップ特有の上下に割れるグルーピングとなっています。

今回の実験では、φノズルに換装しただけでは、躓きホップの解消とはならず、僅かなグルーピング向上という結果になりました。
しかし、まだまだノズル長を詰めたりと、煮詰める部分があり、これらを解消すると、爆発的にグルーピングが縮まる可能性があります。
φノズルは、間違いなくその為の必須パーツとなるでしょう。