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トイテック キャリコ M100 発売当時、装弾数と動作の安定性、セミ/フル/バースト切り替えと 至れり尽くせりの性能で話題を呼んだトイテックのキャリコM100です。 現在でもエアタンクを繋いだだけで快調動作するのには驚きました。 今回は、こいつを弄って行こうと思います。 |
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ノーマルはノンホップの為、ホップ製作から入ります。 バレルアセンは簡単に分解でき、インナーバレルはアルミ製です。 外径が8.6mmの為、少しの加工でマルイパイソン用の Vパッキンが搭載可能でした。 丸ごと、電動ガン用のバレルにする事も可能です。 アウターはモナカで接着されていますので、パッキン側を力技で剥がし、 インナーバレルとパッキンを取り出します。 |
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アルミは簡単に削れる為、ヤスリ一本でVパッキンの溝を 簡単に掘る事ができます。 純正ではバレルとチャンバーパッキンが 離れている構造になっており、意外とそこでパワーを食われています。 今回、バレルとチャンバーパッキンをくっつけ、 その分バレルを後ろに後退させた所、0.3MPa出力、MAXI0.2gで 56m/s→77m/sまで初速が向上しました。 ホップも搭載した事により、飛距離は水平で40m近く出ています。 |
このようにパッキンが離れた構造なので、、、 | |
こうやって、被せた状態でアウターバレル内に収納します。 これで、パワーロスは大分解消されます。 |
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トイテックのキャリコは、内部に徹底的な安全対策を施した事でも有名です。 高い圧力をかけるとエアが漏れるバルブ構造にエア回りのパーツが 全て樹脂と言う強度を落とした設計、そしてプレスでかしめられた シリンダユニットと、通常では分解を行なう事すら困難な構造です。 |
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トイテック キャリコM100のもう一つの特長、それは1000発と言う サイズに見合わない程の恐ろしい装弾数です。 レシーバー上部、実銃のマガジン部が丸ごとBB弾タンクになっています。 弾を装填する時、後ろのぜんまいを巻いてフィーダーを後ろに後退させ、 窓からBB弾をジャラジャラ流し込みます。 そのあと、ぜんまい中央のボタンを押すとスプリングの力で フィーダーが前進、弾を前方へ押し出します。 マガジン前方にはタービンプレートのような給弾パーツがあり、 シリンダの動きに連動して回り、弾を送り出しています。 給弾不良も起きにくく、非常に完成度の高い給弾システムです。 |
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シリンダは前後がプレスでかしめられており、分解は非常に困難です。 しかし、中身が見てみたい事と、擦り合せをしたいと言う欲望に負け 根性で分解してみました(笑) リューターで外周を切削し、ユニットを丸ごと取り出してあります。 ユニット自体はMMCのユニットと作動原理は同じで、 後方よりエアが流れてくるとノズルが前進していき、 一定位置まで来るとノズルを塞いでいたパーツとノズル後端が外れ、 そこからエアが流入してきて弾を発射するというメカニズムです。 この時、シリンダ側面に2本の爪が設けてあり、 内部のパーツと噛み合っています。 このおかげで、内部の圧が一定に達するまで ノズル後端が外れるのを遅らせています。 この個体は、その爪とシリンダ内壁が擦れていたので その辺りを徹底的に磨き倒しました。 |
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かしめが無いと中身が飛び出してくるので、 側面に2本イモネジを打ってあります。 シリンダ内部の圧がかかるパーツも徹底的に樹脂で作られていて トイテックの安全対策に対する姿勢が伺えます。 とは言っても、必要十分な初速は得られますし、 ナイロン系の素材で作られた機関部は自己潤滑性があるので これが快調動作に繋がっているのかもしれません。 とりあえず内部チューンはこれで必要十分でした。 今後はストック製作や光学機器取り付けなど、 外部チューンを進めて行こうと思います。 *トリガーボックス分解時、バーストパーツを無くしました (つД`) |