WA DE.44 baneriさんの投稿レポートです。 画像、レポートはbaneriさんから戴いた物を掲載します。 baneriさん、ありがとうございます。 名称 DESERT EAGLE.44MAGNUM メーカー ウエスタンアームズ 値段 19800円(生産中止)(中古で3800円) エンジン マグナブローバック 装弾数 15+1 重量 1135g(カタログ上) マガジン 初期型(Rタイプ以前) 現在発売されているガスブローバックデザートイーグルの中で、 本当のスライドストロークを再現している物は存在しません。 唯一実銃と同じスライドストロークを実現しているのがこのDE。 生産中止である上に、今流行りの.50口径でもありません。 ですがこのスライドストロークを見るに付けて、 「DEはやっぱこうでなくちゃ!」とニヤついてしまう自分がいます(汗) |
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さて、ネット販売店の中古コーナーに登場してからずっと気になっていた存在。 状態はジャンク。症状はブローバック不調。 古い銃であるということはパーツが流通していない上に、 下手すればメーカーでもパーツを扱っていない状況があり得ます。 おそるおそるWAに問い合わせてみると 「取り説、マガジンは完売状態ですが、内部パーツは大丈夫です。修理もします」 との返事。 やるっきゃない!と心を決めて注文ボタンを押しました。 |
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さて、外箱もない状態で「プチプチシート」にくるまれて我が家に届いたDE。 使用感はあるものの目だった傷は無し。 早速試射しようとガスを入れたら、注入口から魔のささやき「プシュー…」。 覚悟はしていました。中古ですし。ジャンクですし。 初期型マガジンはバルブをねじ込まずにロックプレートだけで支えるタイプ。 ガス一気抜きはタブー。やったら即ガス漏れと有名です。 ですがガス漏れはどうやらバルブ側ではなく注入口のようです。 分解してみるとパッキンがヘタっていましたので、 今は亡きマルガバのパッキンを移植。 今は問題なくなっています。(症状が軽くて良かったです) |
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さてマガジンの問題を解決して、いざ試射してみると、 発射は出来る物の元気がありません。 それも発射できたのは最初の一発だけのようで、その後は空撃ちを繰り返すだけ。 しかもストロークは本来の半分ほど。 フィールドストリッピングをしてピストンを指で動かしてみると、 引っかかりはないもののピストンゴムリングが見つかりません。 更に引っ張ってみると、なんとそのまま外れてしまいました。 正確にはリターンスプリングでつながっていますが、それにしても ピストン後部に気密取りゴムが見あたりません |
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分解手順はこうです。 まずはマガジンを抜き、フィールドストリッピングをします。 |
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次にセーフティのマイナスネジを外します。 すると芋ネジが見えるのでそれを外します。左右同様に行います。 |
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次はスライドの淵を指で広げながら、実銃で言うガスボルトの部分を押し下げます。 するとピストン、シリンダー、ブリーチが外れてきますが、 驚いたことにブリーチがプラスチック製です。 |
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DEほどのスライド幅があれば強度的には問題ないのでしょうが、 コレが金属だったらさらなる重量アップとキック向上が望めたのになぁ、と悔やまれ ます。 ブリーチ後部に細いピンが打ち込まれているので抜きます。 するとピストンが出てきます。 …。なんと折れているではありませんか! 断面があまりに綺麗で滑らかだったので初めは折れていること自体に 気づきませんでしたが、どうやらこれは製造段階の湯じわなどに沿って 折れてしまった物のようです。 WAに頼めばパーツは手に入りますが、それでは手間も値段もかかります。 ここでは断面をヤスリで削って荒らすと同時に隙間を作り、 そこにプラリペアを盛り付ける方法をとりました。 コツは、ニードル法で多めに盛りつけ、完全硬化をするまで弄らず、 削る際は少し肉を残すという三点でしょうか。 |
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逆の手順で組み立てて試射。今度はOKです! ちゃんとフルストロークでブローバックする上にスライドストップもかかります。 キックはあまりありません。スライドが軽い上に初期型マグナですから、 今時のハイキャパに撃ち慣れていると物足りないのは否めません。 ですが動作は快調そのもの。スピードも必要十分、もっさりした感じは有りません。 ジャンクで3800円でしたが、フルストロークの付加価値といい、 修理できたことといい、非常にお買い得でした。 |