東京マルイ プロゴーグル レンジャーグリーン

東京マルイから発売された、フルフェイスタイプのゴーグルです。
今までアイウェアと言えば他社製品に頼ってきたエアソフトガン業界ですが、
メーカー純正として本格的なゴーグルを発売したのは初めてではないでしょうか?

かなり立派なパッケージに入ってきます。
カラーはマットブラック、レンジャーグリーン、コヨーテブラウンの3色が
ラインナップされています。

価格は税込み\9240となかなか高価ですが、
値段に見合うだけの良いスペックを持っています。
パッケージを開けると、ゴーグル本体の他にクリーニングクロス、
頬部分に貼るスポンジ、説明書が同梱されています。
概観です。

まず第一印象は「でかい」です(笑)
広範囲に顔を防御している為、ペイントボール用ゴーグルの様に
横幅がかなり大きくなっています。

眼鏡ユーザーの使用も考慮され、ゴーグルも幅、奥行き共に大きく設計されています。
眼鏡のつる部分が通るように、ゴーグル内側の脇にスリットが設けられているのは
非常にありがたい設計だと思います。

レンズはワンタッチで着脱できます。
交換用のレンズもオプションで出ているので、補修にも対応しています。
このゴーグルは、上面に強力なファンを搭載していて、
曇りを除去できるようになっています。
ファンの詳細は記事後半で、、、
フェイスガードの口部分には、排気口が設けられているので
息をしても、苦しくありません。

激しく呼吸すると、内側に水滴が溜まるのは
お約束なので我慢しましょう。
頬部分には好みに応じて貼れるスポンジが付属します。

このフェイスガード部分は、非常に柔軟性のある素材で出来ていて、
フルフェイスタイプでの弱点だった「銃への頬付け」が
容易に出来るようになっています。

頬付けのし難いP90でもしっかりサイトを覗くことができ、
89式のアイアンサイトも問題なく覗けました。
(顔の大きさによりますが、日本人なら多分大丈夫だと思います)

フェイスガード部分はゴーグルにOリングで留まっているだけなので、
簡単に外して、ゴーグル単体で使用できます。
ストラップはバックル部分でワンタッチ着脱が可能です。
左右で独立して長さが調整可能になっています。
頭囲54cm以下には対応していないそうで、
ゆるい場合はタオルなどを巻いて調整する必要があります。
ゴーグル内側には密着させるためのスポンジが貼ってあります。
上部には電池ケースの裏側やファンの吸気口が見えます。

ゴーグル内側の曲線は、日本人の顔に合わせて設計してある為、
しっかりフィットします。

海外製ゴーグルに良くある「鼻が高すぎてブカブカする」という事はありません。
ゴーグル上面のカバーを外すと、電池ケースが現れます。
電池は単四電池(アルカリ推奨)を2本使用します。

単四アルカリ電池使用時、LOWモードで150時間、
ターボモードで50時間の寿命だそうです。

ファンは排気方向に風を送るので、
ゴーグル内部の風を外に吐き出す形になります。

ゴーグル下部にベンチレーション用のスリットが開いているので、
空気の流れはかなり良いです。
右側にON OFFスイッチがあります。
スライド量は小さめですが、赤い印が出るのでON OFF状態は分かりやすいです。

配線はかなり細いので、触れないようにしましょう。
左側に、ターボモード切替スイッチがあります。
押し込んでターボモードとなります。

LOWモードでは殆どファンの音は聞こえませんが、
ターボモードにした途端に物凄い音と排気量になります。
音が大きく、10m先からでも聞こえるくらいなのです。
ファンを回した時、どの位の時間で曇りが取れるかテストを行おうと、
様々な手段でゴーグルを曇らせようとしましたが、、、全然曇りません!
寒い室外から暖かい室内に入ったり、ゴーグルをかけたまま
汗ばむだけ腕立て伏せをしたり、挙句の果てには
写真の様にお湯を入れ替えているお風呂に放置したりと色々試しましたが
白く曇って視界が塞がれることはありませんでした。

出荷時、レンズにアンチフォグコーティングが施されており、
このコーティングがかなり優秀で、レンズが白く曇る事はありません。
表面に水の膜を張るような感じで曇り、白く曇るのに対し、
視界が塞がれるのを防いでいます。

この曇りもファンをONにしておけばある程度防げます。
曇ってしまっても、ターボモードにすればすぐ乾いてしまい、
ほぼ曇り知らずな性能を誇っています。
ゴーグルの動作テストの様子です。
ターボモードの音量は相当なので、ゲームでは
緊急時以外の使用を控えたいところです。

かなりのスペックのゴーグルですが、
「ヘルメットとの相性が悪い」という欠点もあります。
ゴーグルが大型で、ヘルメットと干渉したり、
ストラップがかけづらくなったりします。

また、ブーニーハット等、ファンを塞ぐタイプの帽子と併用すると
ファンの効果が著しく低下してしまいます。

この辺りは、工夫が必要になってきます。