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現代サバイバルゲームにおけるスナイパーの優位性 狙撃手(そげきしゅ)とは、標的から長距離を隔てて銃で狙撃(精密射撃)を行う為に 正規の訓練を受けて専門化された要員であり、 主に軍事組織に所属する歩兵を指す狙撃兵(Military sniper)と、 警察などの治安組織に所属する狙撃手(Police sniper)の2種類に大別される。 日本語では英語平読のスナイパー (Sniper) とも呼ばれ、 選抜射手等の精密射撃を行う各種要員を含めて広義に用いられている。 出典 Wikipedia 上記にある通り、スナイパーとは専門の訓練を受け、 精度に特化した専用の銃器を用いて(通常銃器であることも)遠距離から 正確無比な射撃を行い、重要度の高い目標を狙撃したり 優れたカモフラージュ能力、隠密行動能力、情報収集能力から 偵察を行ったりと、非常に重要度の高いポジションにあります。 そんな「エリート」的なポジションであるが故、サバイバルゲームにおいても 人気の高いポジションではあるのですが、 様々な制約のある現代サバイバルゲームにおいては 活躍の場が極端に限られる、非常に難しいポジションとなっています。 ←は2002年当時の管理人(笑) |
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・なぜ難しいポジションなのか 実際のスナイパーライフルは遠距離で高精度の射撃を行うため、大口径高初速の弾丸を正確な照準機を用いて撃ち出し 一般的な歩兵火器の射程外から狙撃することができますが、 サバイバルゲームは安全上(法律上)、使用できるエアソフトガンのパワーに制限があり、 スナイパーライフルだろうがハンドガンだろうがほぼ全て同じパワーに制限されています。 つまり、規制前の様な射程のアドバンテージが無く、他の銃の射程外からの射撃ができません。これがまず1点目です。 次に、使用できる弾の優遇措置です。 スナイパーはエアコッキングやセミオートと、パワーが同じでも撃てる弾数が少ない火力に劣るエアソフトガンを使用するため 遠距離でも風に流されにくく、命中精度の高い重い弾を使用できるようにレギュレーションで優遇されている場合がありますが、 全てのフィールドでそうとは限らず、重量弾が使えない場合も多々あります。 そうなると「意図的に火力の劣るエアソフトガンを使っている、どMさん」となってしまいます。これが2点目です。 普通の電動ガンを用いることもできますが、基本的に電動ガンは発射音と作動音が大きい為 スナイパーには毛嫌いされる方向にあります。 なにより、フルオートが使用可能だとレギュレーションによっては0.2gしか使用できず 弾道の安定性が著しく低くなってしまいます。 これらの事を考えると、現代サバイバルゲームのスナイパーは、使用銃器においては レギュレーションの優遇次第では、最も低火力になる可能性があります。 火力が低かろうと、ギリースーツを初めとする偽装技術やポジション取りでそれらはいくらでもカバーできます、、、 と、偉そうな事はいくらでも言えるのですが、実際にそれだけ偽装でき、有利なポジションに立つには相当な経験とセンスが必要となり それができる人はなかなかいないのが現実だと思います。 ←2008年の管理人。銃の偽装を怠っているのと、射撃ポジションがブッシュから出過ぎていて シルエットを特定されている典型的な例(笑) |
この様に、現代サバイバルゲームにおけるスナイパーは火器の制約やスキル的な物もあり 姿形は憧れても、機能するのが非常に難しいポジションです。 (実際、マルイVSRが発売した時はフィールドがスナイパーで溢れかえりましたが、その次のゲームでみんな電動に戻っていました) それでは、スナイパーがサバイバルゲームにおいてどのような優位性を持っているのでしょうか?自分なりにまとめてみました。 ・先制攻撃による不意打ち これだけ聞くと、もの凄く卑怯な感じがしますが、スナイパーなんてそんなもんです。 巧みな偽装と、発射音を極力まで抑えた銃を使用し敵が気づく前、または意識をよそに集中させている時に、一撃の下に葬り去ります。 ・・・と書けば聞こえは良いのですが、実際にやってみるととてつもなく難しい事だというのが分かります。 まず、そこまで優位なポジションにたどり着くには隠密行動力と偽装能力、そして位置取りのセンスが要求されます。 そしていざ射撃となると、一撃で相手に当てる為の射撃能力、照準能力が問われます。 うまくいかないと撃ち損じ、敵に大体の位置を特定されてしまい猛烈なフルオート射撃を食らう羽目になります。 仮に一人をうまくゲットできたとしても、手練れの人は即座に状況を把握、スナイパーによる狙撃と判断すると即座に 多方に展開し、こちらの射線軸上に入らないようにうまく回り込んできて、気がつけば自分の位置から撃つことができなくなると言う事もあります。 そうなるとスナイパーはただの役立たずとなり、下手に動くと見つかるかも、、、と言うジレンマの元、敵がいたであろう空間を ただただ見つめて時間が過ぎるのを待つか、スナイパーをやり過ごした敵にフラッグを取られるのを待つかになります。 そうならない為にも、「撃った後」を考える必要もあるわけです。 あなたは、ゲーム中に一度も敵に見つからずに、何人ゲットすることができますか? 私は一度も敵に見つからず、発見することもできずに、蚊に刺されまくりながらゲーム終了まで孤独な時間を過ごすことが多々あります(笑) ・長距離狙撃 スナイパーの醍醐味、そして最大の特徴と言えば長距離狙撃です。文字通り、遙か遠方の相手を狙い撃つ行為になります。 スナイパーは大抵、使用する銃にスコープを装着しています。これは遠方の相手に正確に照準を合わせる為の必需品となります。 通常のアイアンサイト、またはドットサイトは遠距離での弾道落差が激しいエアソフトガンにおいて 遠方を照準するのには向いておらず、初弾を確実に送り込むと言う点ではスコープには決して敵いません。 スコープは事前にゼロイン、ドロップ量を把握しておけば遠距離でも正確な照準を可能とします。 ・・・と書けば聞こえは良いのですが(笑)、実際にやってみるととてつもなく難しい事だというのが分かります。 まず、銃の弾道管理と落差把握、それらを加味して正確にゼロインできる技術と知識が必要となります。 スコープを遠距離での着弾観測用として使い、着弾地点を観測しながら修正していく「艦砲射撃方式」は こちらの位置を相手に暴露し、逃げる猶予を与えてしまうので問題外となります。 フィールドに到着して試射場に行きます。 そこで、ガンケースから愛銃を取り出し、50m先のA4サイズに「初弾」から叩き込むことができますか? 私は、よっぽど良い条件が揃わないとできません。しかし、行動によってその条件を揃えていくのがスナイパーであり それが長距離狙撃の醍醐味なのだと感じています。 「狙える」では話になりません。「当てられる」でないと、スナイパーとしては役に立ちません。 ・・・実際、色々無茶ですけど(汗) スナイパーとは、こんな感じで経験、知識、行動センス全てが要求される 「憧れ」だけではどうにもならない「ドMポジション」です。 ここまで読んでいただき、wktkしてきたり、次のゲームにどういう銃のセッティング、どういう装備で望もうかと 考えるようであれば、スナイパーとしての「ドM資質」は十分です。 ようこそ、茨の道に囲まれた泥沼へ、、、 |