Propper
A-TACS ACU COAT & TROUSER

アメリカ Propperから販売されているA-TACSのACU(Army Combat Uniform)です。

A-TACSはAdvanced Tactical Consealment Systemの略で、
アメリカ Digital Consealment System社が開発した次世代カモフラージュ柄です。

2010年のショットショーで発表されたばかりの新しいカモフラージュ柄で
陸軍ACUに代わるのでは?と噂されましたが2011年現在、まだ軍では採用されていません。
しかし、この柄を採用した装備品が多数リリースされたり、
メディアへの露出も多く、非常に注目されています。

配色は灰色や茶色などの暗めの色、アースカラーがメインで
所々に緑が入っていると言う山岳地帯向けの物になっています。
柄は一見ピクセルの様ですが、ぼかしとグラデーションが巧みに施されていて
色の境目がはっきりせず、曖昧な感じになっています。

A-TACSのACUはまだ限られたところからしか販売されておらず
日本に入って来た当初はTPI製が上下で\40000前後と高価でしたが
Propper製品は上下で\15000〜¥16000とお求め安い価格帯です(笑)
安くても生地は実物ですし、作りもしっかりしています。

それでは、まずはコート(ジャケット)から見ていきます。
素材はポリエステル65%、コットン35%のリップストップ生地です。

最近のBDUの例に漏れず、至る所にベルクロが使われています。
パッチを色々付けたくなります。

胸部分には、斜めに開口部のある大型のポケットが左右1箇所ずつ備わっています。
襟部分はベルクロで左右をしっかり留めることができます。
喉を保護する防具は少ないので、インドアなど至近距離戦が多いところでは
重宝する機能です。寒いときにも有効です。
連結部分のベルクロは反対側にもベルクロがついており
使わないときは止めて、通常の折った襟にすることもできます。
襟の裏側にタグがついています。
サイズはL-R(ラージ レギュラー)ですが、
私の体格では妙に袖が長かったです(笑)

製造はドミニカ共和国で行われているようです。
肩のやや下にも、ベルクロ止めのポケットが左右1箇所ずつついています。

パッチを装着する為の大きなベルクロ面も備わっています。
肘部分には別売りのエルボーパッドを内蔵するポケットがあります。
袖口もベルクロで縛ることができます。
右袖口の少し上に、ペンを3本挿せるポケットがあります。
ビジネスや現場での仕事にも対応!
フロントはボタンではなくチャックです。
チャックは上下どちらからでも開閉できるようになっています。

チャック部分にフラップがついており、ベルクロで留めておけます。
内側にPropperのタグがついています。
続いてトラウザー(パンツ)です。
素材はポリエステル65%、コットン35%のリップストップ生地です。
腰の左右部分にフラップ無しのポケットがついています。
ズボンでお馴染みのポケットです。
左右の腿のやや外側にボタン止めの大型ポケットがついています。
デッドマーカーなどを入れるのに重宝しそうです。
大型ポケットはバンジーコードで絞ることができます。
膝部分には別売りのニーパッドを内蔵するポケットがついています。
ニーパッドポケットの外側に、ベルクロ止めの小型ポケットがついています。
裾もドローコードで絞ることができます。
尻の左右にボタン止めのポケットが2つついています。
フロントはボタン止めになっています。
用を足す際は開閉に手間取ります(笑)

ウエストはドローコードで絞ることができます。
内側にタグ類がついています。

サイズはL-Rを購入したのですが、ウエストのぶっとい私(爆)でも
ダブダブで、ベルト必須でした。M-R買えばよかったと後悔しています。
2011.9.1追記&修正

コート、トラウザーにはA-TACSのライセンスタグと
対ナイトビジョン用のNIR Signature Management Technologyは使用されていませんとの
タグがついていました(タグの内容をちゃんと確認しておらず、勘違いしてました)

NIRは近赤外線の反射波長を自然物に似せたレベルにすることで
NVに発見されにくくすると言う物だそうです。
本当はもっと長身で格好良い方にモデルをお願いしたかったのですが
見苦しいモデルで我慢してください(笑)

いつものゲームフィールドでのテスト風景です。
快晴時、小石交じりの土の上での写真です。
やはり地面系だけあって、それほど違和感がありません。
地面に伏せてみます。
緑系のBDUよりは違和感がありませんが、どちらかと言うと灰色っぽく
茶色の地面には少し合わないようです。
日向のブッシュに入ってみました。
黄緑色がメインの日本の植生では色が合いませんが
ブラックスポット(周囲の色より暗くなってしまう部分)にはならないので
被発見率はそれほど高くないかもしれません。
しゃがんでみると、意外と目立ちません。

シューティンググラスと肌のブラックスポットが強烈に目立っています。
日陰のブッシュでの写真です。
こちらは良い感じに混じっています。
特に色が薄めの下草と相性が良いようです。
しゃがむと綺麗に隠れます。
岩や山岳系と思いきや、ブッシュとの相性もなかなか良好でした。
A-TACS柄の装備品がまだ少なく、高価なので
既存の色の装備品との相性を見てみました。
まずはじょんさんからお借りしたコヨーテブラウンのベストとの組み合わせ。

同じアースカラー系なので、意外と違和感がありません。
続いてSir-wadaさんからお借りしたレンジャーグリーンのプレートキャリアです。
こちらもそんなに違和感無く装着できます。
最後に、高橋さんからお借りしたマルチカムのベスト。
マルチカムは相当使い込んで、色が薄くなっていましたが
これが一番違和感なく組み合わせられました。

A-TACS柄以外の装備品と組み合わせても案外良いかもしれません。