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M.B.S.S(Magnet Bolt Stop System) 構造と作り方 スタンダード電動ガン用の残弾感知/ボルトストップ機能 M.B.S.S(Magnet Bolt Stop System)の概略です。 通常のスタンダード電動ガンは、マガジン内の残弾が0になっても発射し続ける、 所謂「空撃ち」と言う作動となるのが一般的です。 しかし、実銃では残弾が0になるとボルトが後退位置でストップしたり 弾の入った新しいマガジンを入れ、リロードしないと撃てないのが普通で スタンダード電動ガンの動きは「リアル」ではない物となってしまいます。 そこで、何とか次世代電動ガンやGBBの様に スタンダード電動ガンでも残弾0ストップ&リロードアクションが楽しめないかと この機構を考案してみました。 ↓が機能紹介と動作の様子の動画です。 |
M.B.S.Sはその名の通り、残弾0の検出にネオジム磁石と 磁力でスイッチのON-OFFが出来る磁気リードスイッチと言う 部品を組み合わせて使用しています。 これを見て、「あ、、、」と思った方も大勢いると思います。 そうです。警備会社などが設置する、窓の開閉を検知する あのセンサーと同じ原理です。 これらとリレーの自己保持回路を組み合わせて システムを構築しています。 回路類はストックパイプの中に収めていますが リレーを使っているので、結構大型です。 マイコンを使える方は、もっともっとコンパクトに出来ると思います。 |
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汚い手書きの回路図ですが、こんな感じになっています。 仕組みは磁石を近づけるとMS(磁気リードスイッチ)がONになり、R1(リレー1)がONとなり自己保持回路作動、 TR(トリガー)前のR1 b接点を開いて信号を絶ちます。 マガジンを外すことでMS(磁気リードスイッチ)はOFFになりますが、自己保持が働いたままなのでTR(トリガー)をONにしてもモーターは回りません。 BR(ボルトリリース)をONにするとR2(リレー2)がONとなり、R2 b接点を開いて自己保持回路への電源を断ち切ります。 すると、回路がリセットされるので、再びFETに信号が入るようになり、撃てるという仕組みです。 BR(ボルトリリース)がボルトリリースボタンに隠れるくらいのb接点小型タクトスイッチならR2(リレー2)はいらないのですが 見つけることが出来なかったので、接点の反転用に入れています。 リレーはR1がOMRONのG5V-2 5V、R2がOMRONのG5V-1 5Vを使用しています。 (画像のは、G5V-2が古い型番の物になっていますが現行品ではG5V-2が相当品となります) 幅広いバッテリーの電圧に対応させる為に、三端子レギュレター7805(念の為、定格500mAのTA48M05Fを使用)で5Vを作り、リレーを駆動させています。 TA48M05Fのドロップ電圧は0.65Vなので理論的にはバッテリー電圧は5.65Vあれば、5Vを作り出すことが出来ます。 使用バッテリーがA123S LiFe 9.9V 1100mAhなので、モーター始動時の電圧降下を見ても余裕があるので、これで十分です。 逆に放電能力が悪く、容量切れ寸前のバッテリーならばリレーが動作しない可能性があります。 |
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チャンバーは絶縁も兼ねて、VFCのポリカチャンバーを使っています。 給弾口の下に見えているのが磁気リードスイッチです。 ガラス管に強磁性体のスイッチが入っており、 磁石を近づけるとお互いが引き寄せられ、ONとなります。 磁気リードスイッチ SYNTEX TECH MKA-10110 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03676/ このスイッチが磁力を感知する場所に配置できさえすれば 給弾ストップを組み込むことが出来ます。 このスイッチ、油断するとガラス管が簡単に割れるので 取り扱いには注意が必要です。 私は位置決めが終わった後、エポキシでコーティングしてしまいました。 |
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ボルトリリースの裏を削り、小型のタクトスイッチを仕込んであります。 これを押すことで、回路の自己保持をリセットし、再び発射できるようになります。 間違っても掌底で力いっぱい叩いてはいけません(笑) AKならばこれをボルトが後退した位置に、 G36ならばチャージングハンドルを引いた位置にセットできれば これらにも残弾0ストップ/ボルトリリース(リロード)機能を持たせられると思います。 |
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マガジンのフォロアーに仕込むネオジム磁石は プラモデルの関節固定用に使用する直径5mm×厚さ3mmの物です。 凄まじい磁力で、色んな物に引っ付きます(笑) |
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このように、フォロアーを削って縦方向に仕込みます。 このフォロアーがチャンバー内に入り込んだときに 磁力を感知して回路を動かす、と言う仕組みです。 フォロアーを金鋸やヤスリで削り、磁石をエポキシでくっつければOKです。 綺麗に収めないと、マガジンの給弾に支障をきたす可能性があります。 こんな感じで、意外と単純な構造になっています。 応用次第ではいろんな機種に搭載できると思いますので 是非、チャレンジしてみてください。 |